...中年にして頭の禿(は)げた小太りの教授で...
梅崎春生 「幻化」
...このごろ少し太りすぎてしまいまして...
太宰治 「一日の労苦」
...このごろめつきりお太りになられたやうに拝せられますが...
太宰治 「右大臣実朝」
...自分でおさえてもおさえても太り...
太宰治 「斜陽」
...すなわち太りすぎて...
太宰治 「小さいアルバム」
...私は太り過ぎないように始終気を附けていなければなりません...
谷崎潤一郎 「細雪」
...やがて男の生血に肥え太り...
谷崎潤一郎 「刺青」
...圓顔(まるがお)の、色の白い、小太りに太った、三十前後のお茶坊主で、くり/\とした大きな眼をびっくりしたように見張って、へんに生真面目(きまじめ)に取りつくろっている表情が、もうそれだけで何処かおどけたところがあった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...勘定をすませ丸く肥え太りたる脊(せい)低き女に革鞄提(さ)げさして停車場へ行く様...
寺田寅彦 「東上記」
...「幸せ太りか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...四十の歳から太り出したといふのでゆつたりと大きな躰であつた相だ...
長塚節 「菠薐草」
...人間が大きく太り兼ねたこと...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...此時三つ斗りなる兒の、小く太りたるが、大きなる大人の下駄を引きずりて、縁先近く參りたる、覺束なき足もとなり...
萩原朔太郎 「花あやめ」
...どこかのお神さんらしい一二度、この風呂で出逢ふ女が、もう、小太りな、眞白い躯を石けんで流してゐた...
林芙美子 「暗い花」
...お父っさんもあんなにお太りなさるようだと好(い)いわ」「如燕のように太ってたまるものか」と云いながら...
森鴎外 「雁」
...信じられぬほど逞しい固太りの腕や...
山本周五郎 「青べか物語」
...「こんど女房を貰いましてね」と彼はその妻を紹介した、「としは十八、名めえはくに子ってえんです、どうかよろしく」くに子は一メートル五〇くらいの背丈で、小太りの、かなりなきりょうよしであり、眼も口も鼻もちまちまとしていた...
山本周五郎 「季節のない街」
...体や顔の太り具合が似ていたのかもしれない...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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