...先刻(さっき)あの悲鳴を聞いた瞬間に、「仙太め、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)!」と口の中で誦(とな)えた程だ...
海野十三 「疑問の金塊」
...これはてつきり源太めが仲間外れにされて...
田山録弥 「花束」
...「小太郎は?」「足下(そっか)を探しに参ったが――」「はて――」益満は、坐って「そこの遊芸師匠の家で――丁度小藤次の若い奴がおりましたので、小父貴だの、小太郎を毒づいて、お由羅の耳まで入るよう、一寸、小刀細工をしたが、小太め、本気にとりましての、かんかんになって駈け出して行ったが、戻らないとは」「たのみがあるが――」「何を――」「暫く、深雪はあずかってもらいたい」「そして、小父上は?」「妻に、調所のもとを調べさせ、わしは、牧の在所(ありか)を突き止め――」「御尤もながら、今度のことは、一人二人の手で、何んとも仕様のないことで、証拠も握れましょうし、陰謀の形跡も、調べてわからぬこともないが、さて、何うそれを処分するか? もしこれに、斉興公が御同意なら、取りも直さず、斉彬公のために、その父君を、罪に処すことになる...
直木三十五 「南国太平記」
...四本のロープはどれも太めの鉛筆ほどの直径で...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...スピードはありそうだが、ちょっと太めだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...太めは敬遠されますから」*翌日の午後...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...お仙 金太め、すぐそったらことを言う...
三好十郎 「樹氷」
...趣味の良い太めの建仁寺垣を連ねた門が見えた...
横光利一 「旅愁」
...……眼をつむり、喉を太め、グビ、グビ、グビ――と息もつかない...
吉川英治 「大岡越前」
...「たれだ」「左右太めでございます...
吉川英治 「大岡越前」
...汝(われ)も城太めと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ばばを謀(はか)って、こうしやったのは、汝と城太めじゃ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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