...太っ腹の布引氏は忽ち思案を定めたのである...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...父は太っ腹なところがあって...
高村光太郎 「回想録」
...なかなか太っ腹の佳い方(かた)だし...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...太っ腹らしいばかげた哄笑がとび出してくるし...
豊島与志雄 「田舎者」
...太っ腹なるまでに放蕩者(ほうとうもの)で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あれほど太っ腹な女のくせに...
中里介山 「大菩薩峠」
...商人の方は浜を市場とする太っ腹の当世男とは見えるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...太っ腹の山師なんでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...金がうんとあって太っ腹で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの通りの太っ腹で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そしてどこまでも太っ腹で――まあとにかく行ってみるんだな...
橋本五郎 「地図にない街」
...気さくで太っ腹な...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「あなたは太っ腹です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...この良策は後の世の太っ腹な人に譲るとしよう...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...こんな事は御同僚の太っ腹に任せてお置(おき)なさい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...けれどもそれ程に太っ腹でない人々においても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すっかり太っ腹になってしまった...
山本周五郎 「青べか物語」
...露領沿海州に到るまで要所要所を視察してまわること半年余り……いかな太っ腹の佐々木知事も内心大いに心配していたというが...
夢野久作 「爆弾太平記」
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