...わかいながらなかなか太々しいところが見える...
海野十三 「火薬船」
...あたり憚(はば)からぬその太々しい説明をだんだんと聞いていると...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...蒼白な顔に太々しい笑みをたゝえつゝ傲然(ごうぜん)と曳かれて行ったであろう父の餘りな鼻柱の強さが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...つないで行く太々しい記録なのだ...
壺井栄 「一つ身の着物」
...笹村をして妻を太々しい女のように思わしめた...
徳田秋声 「黴」
...太々しいとさえ思われた...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...自分の悲惨な生活の太々しい復讐(ふくしゅう)を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」アンナはその太々しい嘘(うそ)を取り上げようともしなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時としては太々しいという感じを与えるほど落付いてる彼の態度に...
豊島与志雄 「常識」
...一段上の太々しいところを具えていました...
豊島与志雄 「水甕」
...不精らしく太々しい聲が應じました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...太々しいやり方ぢやないか」平次は苦々しがります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...太々しい子供に何か一矢むくひてやりたかつた...
林芙美子 「子供たち」
...さうかと思ふと急に太々しい微笑をにやりと浮べて...
北條民雄 「青年」
...今迄私達の周りに太々しい面構えを曝して...
牧野信一 「バラルダ物語」
...「太々しい亡者野郎め...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...太々しい反抗をあらわして...
吉川英治 「新書太閤記」
...大賀弥四郎もさいごまで太々しいところを見せている...
吉川英治 「新書太閤記」
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