...髯(ひげ)の長い一人の老人が天心の月を眺めながら...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...三七天心に近くぽつりと一つ白くわき出た雲の色にも形にもそれと知られるようなたけなわな春が...
有島武郎 「或る女」
...岡倉天心の書いた『茶の本(ブック・オブ・テイ)』にも出ておりますが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...わしは五雷天心正法(ごらいてんしんしょうほう)を知っておるぞ...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...近午の空は天心にいたるまで蒼々(あおあお)と晴れて雲なく...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...其の弟子天心の筆記に成り...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...月(つき)天心(てんしん)貧しき町を通りけり月が天心にかかっているのは...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...この句がもし「月天心都大路を通りけり」だつたら...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...何と麗しく天心に止(とゞ)まつた秋の月は輝いて居るではありませんか...
牧野信一 「青白き公園」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...独創天心流の教授を受けた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...だが、それからの幾年月を、天下諸国を流浪(るろう)して、各流各派の剣士の門を敲(たた)き、心肝を砕いて練磨を遂(と)げているうちに、いつとはなしに、自得したのが、所謂(いわゆる)、独創天心流なる、一種、独特な剣技だったのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その乱(ろう)がわしさは、何事だ」「何事とは、お情ないお言葉――」と、平馬は、血走った目つきで、師匠を睨(ね)め上げる様にしたまま、「かねがね仰せられるには、独創天心流には、奥義も秘伝もない、自ら学び、自ら悟るを以て、本義となす、――と、繰返しての仰せ、それを何ぞや、この場にて、門下とは申せ、言わば列外の雪之丞に、秘巻拝見をさし許されるとは、あまりと申せば、理不尽なおなされ方――この門倉平馬、幼少よりお側に侍(はんべ)り、とにもかくにも、到らぬながら一の御門下、――御師範代をも仰せつかっております以上、万一、御秘義、御授与の儀がありとせば、先ず以て、拙者に賜わるが順当、――他のことにござれば、恩師より、蹴られ、打たれ、如何ようの折檻(せっかん)、お辱(はず)かしめも、さらさらお怨(うら)みはいたしませぬが、こればかりは、黙して、忍びかねます...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ゲーテだのルソーだの岡倉天心だのの伝記には...
宮本百合子 「異性の間の友情」
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三好達治 「朝菜集」
...天心先生の御面影をしのぶとともに『茶の本』の申しぶんなき解説を得たことを喜び深く感謝する次第である...
村岡博 「茶の本」
...昭(アキラ)カナル天心ニ告(モウ)ス...
吉川英治 「三国志」
...その四方の空を占めて天心近く暢びやかに聳え立つてゐる山嶺を仰ぐにはこちらも身を頭をうち反らせねばならなかつた...
若山牧水 「木枯紀行」
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