...自分はきっと天寿(てんじゅ)を俟(ま)つ迄もなく殺害(さつがい)せられてしまうに決っていると確信しているのだから...
海野十三 「電気看板の神経」
...官位を極めしめ給うて後の御事にして謂はば天寿...
太宰治 「右大臣実朝」
...今更、こんな古めかしいことを、申し上げるのも、お笑い草だが――然し、斉彬の斉興に対する、子としての至情を見るとき、斉興が、ああいう仁ゆえ、久光を後見としては、後見が、二人あるように、斉興は、黙っておるまい、と思えるゆえ、斉彬の心としては、今暫く、後見は、斉興としておき、天寿を待って、久光が立つ...
直木三十五 「南国太平記」
...天寿をまっとうしたのもあろうし...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...天寿国曼荼羅(てんじゅこくまんだら)や...
蜷川新 「天皇」
...一日も早く仏門に入って悠々と天寿を完(まっと)うなされと書いてある...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...第五条 天寿を全うするは人の本分を尽すものなり...
慶応義塾 「修身要領」
...大和(やまと)中宮寺の「天寿国曼荼羅」のおはなしがあった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...「天寿国繍帳」の造製に与かった絵師たちは推古天皇の十二年帰化画師保護のため定められた黄書画師(きぶみのえし)ならびに山背画師に属する人びととしてものの本にみえている...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...「天寿国繍帳」はこの極みに達していると語られる...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...この人の天寿を、寝ている間に奪うことは、かえって天の意に反(そむ)くかも知れない...
吉川英治 「三国志」
...或いは、その天寿を、もう十年とも、思ったであろうと察しられる...
吉川英治 「三国志」
...――しかるに人間の天寿がある...
吉川英治 「新書太閤記」
...人の天寿はそれに比して...
吉川英治 「新書太閤記」
...白面郎の鄭天寿(ていてんじゅ)だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鄭天寿(ていてんじゅ)の豪...
吉川英治 「新・水滸伝」
...わしの天寿はもう尽きたらしい」言い終るとまもなく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...金沙灘(きんさたん)のとりでに燕順(えんじゅん)、鄭(てい)天寿、孔明、孔亮(こうりょう)の四将がいる...
吉川英治 「新・水滸伝」
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