...それで八十歳の天寿をまで保ち得たということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...妻の天寿(てんじゅ)を奪うなどという手荒(てあら)な所作(しょさ)は...
夏目漱石 「こころ」
...それで私は天寿の許す限り趙州の顰(ひそみ)にならつて奮励する心組(こゝろくみ)でゐる...
夏目漱石 「点頭録」
...天寿国曼荼羅(てんじゅこくまんだら)や...
蜷川新 「天皇」
...というのは、そういう不幸な受刑者の命の緒をつなぎとめ、天寿が終るまで、ゆるゆると生きつづけさせる延命薬のようなものが発明されていて、渇きの頂上で水に混ぜてこっそり飲ませる...
久生十蘭 「新西遊記」
...現代の私たちは千余年前にできたあの中宮寺(ちゅうぐうじ)に蔵する「天寿国曼荼羅(てんじゅこくまんだら)」の色彩の前に...
柳宗悦 「工藝の道」
...この人の天寿を、寝ている間に奪うことは、かえって天の意に反(そむ)くかも知れない...
吉川英治 「三国志」
...人間にも自ら定まれる天寿というものがあるので...
吉川英治 「三国志」
...左様に存じますれど……天寿...
吉川英治 「新書太閤記」
...この大豪にして慈悲ある青年の将来を天寿にいたるまで生かしてみたい念願がある...
吉川英治 「新書太閤記」
...白面郎の鄭天寿(ていてんじゅ)」「賊でない奴が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鄭天寿(ていてんじゅ)の豪...
吉川英治 「新・水滸伝」
...王矮虎(おうわいこ)と鄭天寿(ていてんじゅ)もまた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...人には天寿がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...わしの天寿はもう尽きたらしい」言い終るとまもなく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...金沙灘(きんさたん)のとりでに燕順(えんじゅん)、鄭(てい)天寿、孔明、孔亮(こうりょう)の四将がいる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...およそ知れている自分の天寿(てんじゅ)だけであった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...この男が殺そうと狙(つ)けねらった人間で天寿を全(まっと)うしている者はかつてなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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