...彼女は音楽の天分がある...
...彼には数学の天分があった...
...彼の天分を生かした仕事に就くことができた...
...天分さえあれば努力は後からついてくると言われている...
...彼女はスポーツの天分に恵まれている...
...天分の有無は唯精神内容の創造に堪へるか堪へないかの問題に對する準備として始めてその意義を生ずるのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...實際天分に對する神經過敏なる顧慮を缺くことは第一流の天才に共通なる特徴のやうに思はれる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...天分の問題より意志の問題に遷すとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自分は優れた天分を持って生れた人間だとの自覚を持ちはじめたことを記憶している...
有島武郎 「星座」
...つまりこの幼い頃からの彼の天分がそういう処(ところ)に現れていたのにちがいないのです...
石原純 「ジェームズ・ワット」
...「天分のないものは仕方がないわねえ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...私には今与えられた天分と云おうか...
太宰治 「パンドラの匣」
...あの人は作曲家になって自分一人の天分をコツコツと掘り下げて行くべきはずだったと思うんです...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...彼らの技能と天分とは...
辰野隆 「芸術統制是非」
...なおかつ犯罪捜査の天分を有している人間が...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...特ニ自治ノ能力ニ於テハ優レタル天分素質ヲ有セルモノナリキ...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれども動機行為の権は全く自己の天分から湧(わ)いて出るより外に道はないと信じた...
夏目漱石 「それから」
...これは氏に於ては天分的と云つても好い優れた表現の技巧に依つて...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...いや千万人に一人もあるまいと思うほど恵まれた天分の持主ですが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...深沢君」「――――」「その天分を窒息さしてはいけない...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...作者の天分、気質、性格、境遇、趣味、思想、年齢、一言にして言へば作者の個人性は、文学作品を決定する第一の条件である...
平林初之輔 「文学方法論」
...無智な人たち――天分の圧迫と鍛錬との下に生きていない人たちにあってのみ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...あんまり喜劇的な天分もありませんし...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
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