...彼女は音楽の天分がある...
...彼には数学の天分があった...
...彼の天分を生かした仕事に就くことができた...
...天分さえあれば努力は後からついてくると言われている...
...彼女はスポーツの天分に恵まれている...
...併しその天分の大小強弱は各個人にとつて前者と同樣の必然性を持つ問題ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...じぶんの天分(てんぶん)もわかり...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...言葉に書きあらわすだけの天分がある...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...生中(なまなか)天分の乏しいのを知りつつも文学三昧に沈湎(ちんめん)するは文学を冒涜する罪悪であると思詰め...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...天分、才能の如何に由つて、その到達が或は早く、或は遅く、或は全くその境に到達することが出来ずに終るやうなこともないではないが、兎に角、我々作者は一生かゝつて、その『自然らしさ』に向つて突進してゐるのである...
田山録弥 「小説新論」
...その人々の天分の差で...
田山録弥 「心理の縦断と横断」
...亦先きの言葉をくり返して君のその豐饒な天分を祝福するより外は無い...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...そのほか驚異の種族と同じ天分が...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...けれども動機行為の権は全く自己の天分から湧(わ)いて出るより外に道はないと信じた...
夏目漱石 「それから」
...ほとんど作者の天分にあることで...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...うそのように天分のある男さ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...あれだけの天分と...
宮本百合子 「折たく柴」
...あれは大した天分ですね...
夢野久作 「二重心臓」
...どんな名人でも実子が自分の天分を受け継いでいるとは限らない...
夢野久作 「能とは何か」
...天分かくも豐な藝術家でも...
吉川英治 「折々の記」
...若い渋沢には、理財の才より、何の天分よりも、やはり若い血が勝っていたこととみえ、(――尊いかな紅顔の白骨、老いを馬骨にかぞえて菽麦(しゅくばく)に生きんよりは、死して青史の花と散らん)そういう辞句に多分な生(い)き甲斐(がい)を見出していたことは、露八の弟、土肥八十三郎と同じだった...
吉川英治 「松のや露八」
...特に天分の豊かであった少数のものが...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
...その天分を発揮する機会を持ち得た...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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