...3 露国の崩壊は天与の好機なり...
石原莞爾 「戦争史大観」
...まったく天与の富にみちた土地でした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これこそ全く天与(てんよ)のもので...
太宰治 「正義と微笑」
...所謂(いわゆる)あたらしい男だけが味(あじわ)い得るところの天与の美果である...
太宰治 「パンドラの匣」
...けれどもこう云う天与の時を逃(の)がしては武士の冥加(みょうが)に盡きる...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その仕事の中に自分の天与の嗜好(しこう)に逢着(ほうちゃく)して...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...天与の偶然に基くもので...
戸坂潤 「技術の哲学」
...バナナは天与の果実で...
林芙美子 「浮雲」
...「人もしその天与の才力を活用するにあたりて...
福沢諭吉 「中元祝酒の記」
...「よし貸そう」と云て貸して呉(く)れたこそ天与の僥倖(ぎょうこう)...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...すなわち天与(てんよ)の恩恵(おんけい)にして...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...天与のこの恩恵を活かして学問のために余生を剰(あま)すところなく捧げるつもりです」B「終戦後...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...古代の稀な・優秀な・そしてあれほどに天与の力をゆたかに恵まれていた・人々は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...天与の性能の大部分を無為に委せている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ女性に特有な天与の資質を発揮なさるだけで満足なされるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ここで私たちはこの仕事が最初から如何(いか)に天与の恵みに頼っているかを知ることが出来る...
柳宗悦 「樺細工の道」
...自然というのは神が仕組む天与のものであり...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...あの闇々冷々(あんあんれいれい)たる獄中はまことに天与の道場であった...
吉川英治 「黒田如水」
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