...彼は枯木の下に跪(ひざまず)いて天上の神々に祈りを捧げた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...『天上の星宿は人間の運命を示すものでございます』とセムボビチスが云つた...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...天上の星光(せいくわう)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...釈迦牟尼(しゃかむに)の天上の香にさえ触れることができる...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...既に古代の希臘哲学に於ても、天上の星は、活物として考えられしなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...また再び天上の楽園を夢みつつあつたのであつた...
田山録弥 「心の階段」
...日輪及び天上の諸星の下に人間の住む一切の都府の中...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...之を眺むる天上の諸神は彼を憐みて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...あたかもこれ天地も眠る丑(うし)時にして、独り天上の星、地上の海波これを知るのみ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...しかも天上のパンの名をもって拒否したではないか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...かくまで天上の権利が拒まれたことはなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...天上の大岩と一緒に落ちた海道丸は...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...聞く者なくて天上のお月さまさも皓々(かう/\)と照し給ふを寒(さぶ)いと言ふ事知らぬ身なれば只こゝちよく爽(さわやか)にて...
樋口一葉 「わかれ道」
...あのしるしは天上のしるしです...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...天上の重い扉が軋るやうに...
三好達治 「艸千里」
...地獄天上の分るゝ刹那(せつな)ぞ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...おっ母さん、玄徳が今の世に生れ出たのは、天上の諸帝から、何か使命をうけて世に出たような気がされます」彼が、真実の心を吐くと彼の母は、天地に黙祷をささげて、いつまでも、両の腕(かいな)の中に額をうめていた...
吉川英治 「三国志」
...ついに海底の国より天上の世界に発展して来たのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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