...天の助けがあるから自分は眼病をなおした上で無類の名画をかいて見せると勇み立って医師の所にかけつけて行きました...
有島武郎 「燕と王子」
...孫一は、天の助けか、其の土地では売れなくつて――とう/\蕃蛇剌馬(ばんじゃらあまん)で方(かた)が附いた――と云ふ訳なの……話は此なんだよ...
泉鏡花 「印度更紗」
...これが、天の助けだ...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...やあ天の助けとはこの事だ...
海野十三 「深夜の市長」
...そのとき天の助けか...
海野十三 「蠅」
...兵馬は天の助けと喜びました...
中里介山 「大菩薩峠」
...天の助けでございますな...
中里介山 「大菩薩峠」
...ともかくも与えられたる天の助けであらねばならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...天の助けの使命を全うさせたかも知れませんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは今度の初航海に充分に証明されたところであり、本人が、こっちにとってそれほど貴重な経験を、マドロスとしてあたりまえの働きとして、鼻にかけるところまでは行ってなかったらしいが、駒井にとって、天の助けとも、渡りに船とも、なんとも有難い唯一無二の羅針となったものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...友兄いとあれば天の助け...
中里介山 「大菩薩峠」
...千賀春はずぶろくになって長火鉢にもたれて居眠っている」「天の助けと……」「天の助けと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...おれにとっちゃ天の助け...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...二人は天の助けと喜んで...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...コン吉はたまりかね、この一発なにとぞ虎に命中せしめたまえ! と、八百万(やおよろず)の神々に念じながら、ズドンとばかりに打ち放すと、筒口からは末広形の猛烈な火炎が噴出し、その反動でコン吉は、うしろへでんぐり返り、床に頭を打ちつけてややしばらくはぼうぜんとしていたが、やがて正気にかえり、虎はいかにと煙硝の煙をすかして眺めると、天の助けか、虎は四つ足を天に向けてころがっている...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ほんとに天の助けだったかも知れません...
夢野久作 「少女地獄」
...千六は天の助けと喜んだ...
夢野久作 「名娼満月」
...天の助けか、蜀は絶地に陣をとり、自(みずか)ら敗北を待っている」と語り、本陣へ帰るやいな、帷幕(いばく)の参軍たちを呼び集めて、「街亭を守る蜀の大将はいったい誰か」と、訊ねた...
吉川英治 「三国志」
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