...大馬鹿者だと思う...
海野十三 「恐しき通夜」
...お前は大馬鹿者だ...
海野十三 「空中墳墓」
...また人の夫人を浚うなんて非常識な大馬鹿者に思われるでしょうが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...二人とも何(な)にも知らない喰(くら)ひぬけの大馬鹿者に相違ないと思つた...
薄田泣菫 「茶話」
...空には雲がなければならぬ日本晴れとは誰がつけた名かしらんが日本一の大馬鹿者であろう雲は踊らねばならぬ踊るとは虹に鯨がくびをつることであろう空には雲がなければならぬ雲は歌わねばならぬ歌はきこえてはならぬ雲は雲は自由であった...
竹内浩三 「雲」
...海の深浅を顧慮する法さへ知らぬ大馬鹿者の造つた船なら...
太宰治 「右大臣実朝」
...私もなんという大馬鹿者であろう...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...「大馬鹿者の五右衛門!」と叫んだ者があります...
豊島与志雄 「泥坊」
...あなたは私に焦々しているのだと善意にカイシャクしていた大馬鹿者の私です...
林芙美子 「新版 放浪記」
...お話にならない大馬鹿者は私だ! 人のいゝって云う事が何の気安めになろうか――...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...私は次の結果に對して判決を云ひ渡した――即ちジエィン・エアより以上の大馬鹿者はかつてこの世にゐた例がない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...少しでも望みなどを夢みるなんてなんという大馬鹿者(おおばかもの)だろうと自分を呪(のろ)いました...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...かくて此失楽の中に猶蠕動(うごめ)く……大馬鹿者よ...
與謝野寛 「失楽」
...あなたは大馬鹿者でいらっしゃる...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかもこんな大馬鹿者とは思いませんでした」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...天下の二大馬鹿者というしかない」「ははあ...
吉川英治 「新書太閤記」
...いきなり土足を庄次郎の背へかけると、ぐいぐいと踏(ふ)み躙(にじ)って、「馬鹿っ、大馬鹿者...
吉川英治 「松のや露八」
...(大馬鹿者)と叔父から云われ...
吉川英治 「山浦清麿」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??