...無雑作に大跨に歩く人だ...
石川啄木 「菊池君」
...大跨に歩くから、時としてドブリと泥濘(ぬかるみ)へ入る、石に躓(つまづ)く、真暗な晩には溝にも落(おつ)こちる...
石川啄木 「菊池君」
...菊池君は大跨に先に立つて行つたが...
石川啄木 「菊池君」
...無雜作に大跨に歩く人だ...
石川啄木 「菊池君」
...今来た路を自暴(やけ)に大跨で帰つて行く...
石川啄木 「鳥影」
...大跨(おおまた)に歩行(ある)いて来て...
泉鏡花 「婦系図」
...直ぐに大跨(おおまた)に夫人の後について...
泉鏡花 「婦系図」
...夜店の前に立ち止る人を縫ひながら大跨(おほまた)に歩いた...
犬養健 「朧夜」
...一本のニス塗りのステッキを持っていて――それこそ阿Qに言わせると葬式の泣き杖(づえ)だ――大跨(おおまた)に歩いて来た...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...大跨に船室の方へあるいて行った...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...三たび進める大跨(おほまたぎ)...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼女は大跨(おおまた)に引返した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...帝国軍団の超人間的な大跨(おおまた)を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフは庭の中を大跨(おおまた)に歩き回り...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...山林官が職業がら注意ぶかい大跨で...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...大跨に歩いて行かはるお客さんでつしやろと...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...大跨で見たところ濶達げに歩行してゐたが...
室生犀星 「帆の世界」
...大刀片手に大跨にヅカヅカと舞台へ来り...
山中貞雄 「中村仲蔵」
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