...大跨に歩き去つた...
石川啄木 「菊池君」
...無雑作に大跨に歩く人だ...
石川啄木 「菊池君」
...大跨に、然(さ)うだ、菊池君は普通の足調(あしどり)でなく、屹度大跨に歩く人だ...
石川啄木 「菊池君」
...信吾は急に取済した顔をして大跨に歩き出したが...
石川啄木 「鳥影」
...さうして委細構はず大跨に自分の行きたい方角へ歩み出す外は無い...
石川啄木 「病室より」
...一本のニス塗りのステッキを持っていて――それこそ阿Qに言わせると葬式の泣き杖(づえ)だ――大跨(おおまた)に歩いて来た...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...本庄は先に立って大跨で飛ぶように歩いた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...大跨に船室の方へあるいて行った...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...大跨に二、三歩先を歩いていた徳富氏は、急に立ちとまって背後をふり返った...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...大跨(おほまた)に其辺(そこら)を歩き廻つてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...その途端今一人の士官が元気よく大跨(おほまた)に繁みのなかから飛び出して来た...
薄田泣菫 「茶話」
...今度は通りのまん中を自分はひやかしに来た客ではないというようにわざと大跨(おおまた)に歩いて通った...
田山花袋 「田舎教師」
...三たび進める大跨(おほまたぎ)...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...堂々として大跨(おほまた)ぎ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...猟用の鞭を振り振り大跨(おおまた)に門から出て来た...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...けれどもエジプトの大跨な快足に及ぶ者はなかった...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...大跨(おおまた)で往ったり来たりして居ります...
野村胡堂 「古城の真昼」
...大跨につかつかっと近よって来ると...
横光利一 「旅愁」
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