...信吾は大袈裟に同感して見せる...
石川啄木 「鳥影」
...大袈裟に国中を狩りつくしても...
薄田泣菫 「小壺狩」
...少し大袈裟に言つたら十二頭の駱駝(らくだ)の背に積み分けてもいゝ程嵩高(かさだか)な書物で...
薄田泣菫 「茶話」
...二千百米突ではそんなに大袈裟にもいわれまい...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...「やあ、」葉藏がスケツチしてゐるのを見て、大袈裟に叫んだ...
太宰治 「道化の華」
...それを大袈裟に吹聴して...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...大袈裟にいふと東西の歴史...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...ちょっとした風邪(かぜ)をも大袈裟に考えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何でもないことを大袈裟に考えてるのではあるまいかという気もしました...
豊島与志雄 「白蛾」
...もつと、大袈裟に云ふと、日本対西洋の関係が駄目だから働(はたら)かないのだ...
夏目漱石 「それから」
...それすらすでに大袈裟に過ぎるので...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...大袈裟に引きとめる科(しぐさ)で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……ですから、お氷が四ツ半きっちりに御車寄へつくにはなん刻(どき)に氷室を出して、なん刻に駕籠へのせ、門を出るのがなん刻、壱岐殿坂をくだりきるのがなん刻と、お送り役と氷見役立ちあいで袂時計(たもとどけい)を持ってお駕籠の早さを割りつけ、大袈裟にいや、氷室から西の丸の御車寄まで何千何百歩と、きっちりときまっているくらいなものなんです」「いやはや、たいへんな威勢のもんだな」「まったく……軍談よみの『戦記』を聞くと、武者押しというのは、一鼓三足(いっこさんそく)といって、歩度(ほど)の間尺(ましゃく)がきまっているもんだそうですが、お氷献上の駕籠ゆきは、添役(そえやく)が袂時計を見ながら、ホイと掛声をかけると、サッサ、サッサと四歩でる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あれはなんだったの」やすは大袈裟に首をひねって...
久生十蘭 「ユモレスク」
...気味が悪い」大袈裟に立ち上がって身ぶるいをした途端...
正岡容 「圓太郎馬車」
...危ねえ危ねえ」ワザと大袈裟に身慄いして...
正岡容 「小説 圓朝」
...10780どうかするとまた大袈裟に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...真紀、大袈裟に逃げる...
森本薫 「みごとな女」
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