...それでも入場料は五銭とか八銭とかの謂わば大衆的な低廉(ていれん)のもので手軽に見られる立見席もあり...
太宰治 「惜別」
...大根は日本的で大衆的な野菜の随一だ...
種田山頭火 「其中日記」
...このまるで違つたずつと大衆的な雰囲気にふれると...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...四 食堂骨相学ある大衆的な食堂で見知らぬ人たちと居並んで食事をしていた...
寺田寅彦 「自由画稿」
...之は非大衆的な大衆概念に過ぎない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...大衆的な概念である...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...日本に於けるファシズム・イデオロギーは早くも大衆的な反感を呼び起こしたのだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...民衆自身の手による最も大衆的な組織を意味する...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...寧ろ之を民衆のより大衆的な結合に使う方が...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...一体所謂「知識階級職業紹介所」で学校出の大衆的な失業者を...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...大衆的な進歩性であるのかどうか...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...二 大衆の再考察映画は大衆的な芸術だと云われる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...ごく短い大衆的なものやごく込み入ったほとんど劇的なものなど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その中にはこの意味の大衆文学もあれば極めて非大衆的な文学があつても差支へないのであり...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...神戸ハムグリルという大衆的な...
古川緑波 「神戸」
...大衆的な某誌は、その反動保守的な編輯方針の中で、色刷り插絵入りで、食い物のこと、悲歎に沈む人妻の涙話、お国のために疲れを忘れる勤労女性の実話、男子の興味をそそる筆致をふくめた産児制限談をのせて来た...
宮本百合子 「合図の旗」
...大衆的なものがたり形式にせず小説とした点においている...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...新聞の三面記事が読める人なら必ず本格の探偵小説を理解し得ると考えてもいい位の大衆的な支持を受けつつ堂々と門を張って行きつつ在る...
夢野久作 「探偵小説の正体」
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