...大英断を以て全村の交通遮断を行つた事がある...
石川啄木 「赤痢」
...大英断をもって株式組織に改めました...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...今囘の大英断が亦藩閥打破の目的より出でたると謂ふも豈余が一個の臆断ならんや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...決して憲法を中止するが如き大英断を施し得る如き人物に非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...神は一つの大英断を行なうのだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...父は役柄とはいえ、絶えず面白く遊びうまい物を食うので、家族にも何か面白い遊びをさせようと思い、出入の者も勧めるので、遂に大英断で、四条の大芝居を見せるということになった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それが吉田首相の大英断によって大幅に切り捨てを行ない...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...彦太郎は無い懐(ふところ)をはたいて大英断をやった...
火野葦平 「糞尿譚」
...大英断を以(もっ)て藩政改革とか云う為めに...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...しかもこの実際上の必要があるために大英断をもって洋算が採用された...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...大英断でこしらえたヨーカンまがいをたべました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大英断を以て新たに都市計画を立て...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...誠に大英断である...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...ために、彼は、ここ旬日の間に、大英断をもって、人事の異動を行った...
吉川英治 「三国志」
...「決して遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん)している問題ではない」ここにおいて、彼は、大英断を以て、直ちに全戦線の総退却を決意した...
吉川英治 「三国志」
...大英断をくだし給わずば……」というのが...
吉川英治 「私本太平記」
...ここは、太守の大英断を、時局へお下しあらねばならぬ危機かとまで、思われますが」「あ...
吉川英治 「私本太平記」
...自分の大英断と、部下の大猛烈と、ふたつの合致からここに現出された未曾有(みぞう)な光景を、その夜、夜半頃には、信長も自身、山上へのぼって来て、まざまざと眼に見ていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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