...恐ろしい大胆な悪事を赤児(あかご)同様の無邪気さで犯しうる質(たち)の男だと思った...
有島武郎 「或る女」
...この大胆なる学説が...
海野十三 「蠅男」
...新しい捲き毛は恐れを知らない大胆な額(ひたい)から生えだす...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...大胆な伝蔵は今晩は不思議なこともあるものだとおもって衝立ったなりにそれを見ていた...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...」ふたりの子供は惘然(ぼうぜん)とした畏敬の念でその知謀ある大胆な少年をながめた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大胆な彼はそうだと答えるのです...
夏目漱石 「こころ」
...大胆なことを言います...
野村胡堂 「九つの鍵」
...努力が全く無駄じゃなかったようだな」大胆な発言だったが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...斯んな合間でこそ反つて大胆な犯罪などが行はれるといふものか...
牧野信一 「日本橋」
...これは随分大胆な評で...
正岡子規 「病牀六尺」
...会計に居た津田なんて男――大胆な...
宮本百合子 「斯ういう気持」
...我々がそれについてもつ最も大胆な実例をも凌駕(りょうが)するくらいなのを見るのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すなわち意見や大胆な判断を禁じたということは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...言葉にしろ動作にしろ恐ろしいほど大胆な表現を用いて...
山本周五郎 「似而非物語」
...大胆なのもほどがある...
横光利一 「欧洲紀行」
...よほど大胆なやつとみえて...
吉川英治 「親鸞」
...この処女(おとめ)のような眸のどこにきのう講堂で吐いたような大胆な...
吉川英治 「親鸞」
...何かまた大胆な閨房の秘語を飛ばしたとみえて...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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