...何者だ、大胆な、人形が声を出したのに度胆を抜かれた処へ幕の後(うしろ)から飛出しゃあがって、ほんとに驚いたぜ...
泉鏡花 「活人形」
...秋草が実に大胆なる脱走を試みた...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...却(かえ)ってこの大胆な殺人のお蔭なのではなかろうか...
江戸川乱歩 「心理試験」
...大胆な小林君は、やがてそのかたいわらぶとんの上で、ぐっすりねむってしまいました...
江戸川乱歩 「大金塊」
...あの今晩宿屋を襲った奴らや――確かに大胆な向う見ずの暴れ者たちだが――それから...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...(付記) このわずかな紙面の上に表題のごとき重大な問題を取り扱おうという大胆な所業はおそらく自分のごとき無学なる門外漢の好事者にのみ許された特権であろう...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...どこか無限のうちでは一致するかもしれないなどと大胆な空想をたくましゅうする者さえもあるんだよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...大胆な純白の水浴着(マイヨオ)...
久生十蘭 「キャラコさん」
...金銭の事に就(つい)ては何としても大胆な横着な挙動は出来られません...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...いちばん大胆なやつが一...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...国王がそんな大胆なことをするとはこれっぽっちも思っていませんでした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...夙に大胆なるといふ一事である...
牧野信一 「浪曼的月評」
...ただし必ず大胆な自信を示して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...一人前の大人に向って云うように率直な大胆な言葉で娘に云った...
「海流」
...大胆な所作(しょさ)だと云わなくてはなるまい...
森鴎外 「百物語」
...(何処の国がかかる大胆な発言をなし得るであろう)しかしこの国に住む人々は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ときどき人の意表に出る大胆な作風で...
横光利一 「旅愁」
...軒まわりの大胆な力の調和...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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