...すたすたと大股に引返した...
板倉勝宣 「春の上河内へ」
...オブリアンの大股な洒落者らしい歩みぶり――ガロエイ卿は自分は父親ではなく...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...悠々(ゆうゆう)と大股に往(い)ったりしていた...
徳永直 「戦争雑記」
...大股にかけて「初めまして...
直木三十五 「南国太平記」
...身体に火熱を覚えるほど大股(おおまた)に駈けだすだろう...
本庄陸男 「石狩川」
...去定は大股(おおまた)の歩度をゆるめながら...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...そして、跼めた上半身を起こすなり、撞木杖を持ち直すと、大股にとんで、板の間の端に立っている義一の足を、力まかせに殴りつけた...
山本周五郎 「さぶ」
...大弐は大股に戻って来た...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...石屋のわきの石置場を抜けて大股に急いで来た秦野屋九兵衛が...
吉川英治 「江戸三国志」
...弱い者いじめをするな」「民権蹂躪(みんけんじゅうりん)じゃ」「かまわん、馬車をやれ」「やれ、やれ、どこまでも!」ひとりは、占領した馭者台に、大股をひろげて、鞭を振った...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...「お光さん」「あ、トム公、おまえここにいたの?」「主人はすぐそこの奥に寝ているぞ、いないなんて、大嘘さ、おれが連れて来てやろう」と、大股にあるいて、隣室の扉をぽんと足で開けた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...陣幕(とばり)を巡って大股に外へ出て行く...
吉川英治 「私本太平記」
...煎薬(せんやく)を与えてそっと休息させておきました」まだ手をつかえている源四郎のそばを大股に通りこえて...
吉川英治 「新書太閤記」
...癇癪(かんしゃく)などは、すこし恥かしいな」将門は、のべつ、大股に、汗をかいて歩いていたが、ふとそんな考えも起した...
吉川英治 「平の将門」
...大股に控え部屋を出...
吉川英治 「夏虫行燈」
...お返しなされ」いいざま、大股に駈けて、闇の跫音を追いかけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いきおい大股(おおまた)になる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...そしてじやア/\降つてゐる雨の中を大股に歩き始めた...
若山牧水 「熊野奈智山」
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