...伝令兵が大股で近よると...
海野十三 「空襲葬送曲」
...私は大股に歩調正しく歩いていつた...
種田山頭火 「行乞記」
...大股に歩いて来るのであった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...悠々(ゆうゆう)と大股に往(い)ったりしていた...
徳永直 「戦争雑記」
...室内を大股(おおまた)に歩いていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...犬の前を大股に行ったり来たりしはじめた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...そのまんま黙って同じように心持上体を前へかがめて大股に表通りの方へ歩いて行った...
「海流」
...不意と紺ぽい背広に中折帽を少しななめにかぶった確りした男の姿が歩道の上に現れたと思うと、そのわきへスーと自動車がよって止り、大股に、一寸首を下げるようにしてその男が自動車へのった...
宮本百合子 「刻々」
...三人は長い濡れた草の間を井戸まで大股で歩いて行った...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...あなたさまもどうぞ」「――ではゆくよ」彼は雪のなかを大股(おおまた)に去っていった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...「あとから来い」官兵衛は大股に町を通り越えて...
吉川英治 「黒田如水」
...大股(おおまた)に幅ひろく駈けてくる人間の跫音も近づいてきた...
吉川英治 「親鸞」
...京の町を大股に急いでいた...
吉川英治 「親鸞」
...慌てて大股(おおまた)に歩きだした...
吉川英治 「松のや露八」
...ぷいと大股に彼方(かなた)へ歩き出して行くのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...(おさらば)ともいわず――彼方(かなた)の死地へさして行く足を大股に急ぎかけていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そしてじやア/\降つてゐる雨の中を大股に歩き始めた...
若山牧水 「熊野奈智山」
便利!手書き漢字入力検索