...畜生!」勃凸は大童とでもいふやうな前はだけな取り乱した姿で...
有島武郎 「骨」
...池の周囲(まわり)はおどろおどろと蘆の葉が大童(おおわらわ)で...
泉鏡花 「海の使者」
...帽子は被(かぶ)っても大童(おおわらわ)と云う体だ...
泉鏡花 「婦系図」
...落ちるところを注意していろ!」鍛冶屋の大将は大童(おおわらわ)で防護団を指揮していた...
海野十三 「空襲警報」
...重右衛門大童(おほわらは)になつて怒つて...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...玉蜀黍(とうもろこし)の毛を束(つか)ねて結ったようなる島田を大童(おおわらわ)に振り乱し...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...髪は大童(おおわらわ)になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...大童(おおわらわ)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...大童(おおわらわ)になって盛替えのお給仕の役をつとめている...
中里介山 「大菩薩峠」
...早速大童(おおわらわ)の猛運動が開始されました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...小網町の仙太は大童(おおわらわ)でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大童になって雨の坊主のと騒いでいる...
久生十蘭 「湖畔」
...ソレは誰だと云うに大童信太夫(おおわらしんだゆう)...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...祝はんかなロッパ一座!」と大童になってゐる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...空脛も露はの大童で馬のやうに突貫した...
牧野信一 「創作生活にて」
...鹿鳴館時代にもいや増してこの時代の日本は急速に西洋文化を移入せんと大童になつてゐたのだつた...
正岡容 「大正東京錦絵」
...大童(おおわらわ)で働いていた工匠(たくみ)だの...
吉川英治 「私本太平記」
...将士のさきに立って大童(おおわらわ)な働きを見せ...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索