...小林は昨夜大眼鏡をわったので...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...紅隈の団十郎が大眼玉を剥(む)いたのでなければ承知出来ぬ連中までが「チンプンカンで面白くねェ...
内田魯庵 「明治の文学の開拓者」
...ここで大辻老は得意の大眼玉をグリグリと動かした...
海野十三 「地中魔」
...歯をくいしばりぎょろりとした大眼を見開いたままで死んでしまった...
田中貢太郎 「亀の子を握ったまま」
...……お前にあこの話の大眼目が分るかい? 今じゃ食料品屋も腸詰屋も...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...彼らが一世水平の上を射れる大眼界は...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...或る程度までの準備は大眼に見ようということになったと覚えている...
戸坂潤 「社会時評」
...おまけに懐からはみだしてる甘根をみつかつて大眼玉をくつた...
中勘助 「銀の匙」
...大眼を開いてこの海を見なければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...母の大眼鏡と離す事のできない...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...八」「三輪の万七親分大眼鏡違いさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大眼玉を剥いて人斬庖丁をひねくり廻した...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大眼玉をクワツと剥(む)いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんたのような、見あげるような入道が、大眼玉をむいて、おいこらア、駕籠にのれ、安くまいるぞ、じゃ、だれだって逃げ出してしまいます」とど助は、額に手をやり、「それを言われると、わしもつらい...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...花和尚魯智深(かおしょうろちしん)のような大眼玉を剥(む)いて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...人類のすべてが最後に救われるのが宗教の大眼目だと思うんです...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...殿様がお聞きならじきニ大眼玉だヨ...
三宅花圃 「藪の鶯」
...その説明としては二月八日の大眼(だいまなこ)も同様に...
柳田国男 「年中行事覚書」
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