...その眞中に泡立つビールの大盃が二つ...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...そのまま一息にぐっと大盃を飲み干してしまった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...青葉から電燈線へ蜘蛛の囲大盃の梅の花を飲む(冬村新婚宴)五月廿八日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...ドウダン、ヤマモミジ、一行寺、大盃、イタヤ、ハツシモ、など云う類(たぐい)の楓(かえで)や銀杏(いちょう)は、深く浅く鮮やかにまた渋(しぶ)く、紅、黄、褐(かち)、茜(あかね)、紫さま/″\の色に出で、気の重い常緑木(ときわぎ)や気軽な裸木(はだかぎ)の間を彩(いろ)どる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...左手に擧げた朱塗の大盃を半分乾すと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人の前には大盃がさゝげられた...
牧野信一 「酒盗人」
...珍客をもてなすべく友達の間から大盃の豪の者を撰りすぐつて歓迎の宴を張つた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...僕だつて屡々大盃を傾けながら詰め寄る彼に襲はれてゐるが...
牧野信一 「沼辺より」
...すると正面の大黒柱の前で大盃を傾けてゐる五十格好の鬚男が...
牧野信一 「船の中の鼠」
...いずれにしてもその大盃のくるまでの間...
柳田国男 「木綿以前の事」
...おれは大盃を重ねた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...かなりな大盃で、万右衛門は七兵衛の顔色をうかがいながら、むっつりと、黙って飲んだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...広くはないが庭一面に大盃(おおさかずき)という楓樹の林...
山本笑月 「明治世相百話」
...一升五合入の三組の大盃を廻わしている...
夢野久作 「笑う唖女」
...新郎の残して行った大盃に気が付くと...
夢野久作 「笑う唖女」
...銀の銚子から大盃へ手酌で幾杯となく飲み干した...
吉川英治 「剣難女難」
...お気づかいなく』大盃小盃...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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