...ことに正月には一抱えもある大盃で...
板谷波山 「美術学校時代の岡倉先生」
...空が漂ふ青色(あをいろ)のこの大盃(おほさかづき)を...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...その大盃には家や土蔵がちよこんと載つてゐて...
太宰治 「津軽」
...ポンス酒の泡立っている大盃などが各自の美味(おい)しそうな湯気を部屋中に漲らして...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...ドウダン、ヤマモミジ、一行寺、大盃、イタヤ、ハツシモ、など云う類(たぐい)の楓(かえで)や銀杏(いちょう)は、深く浅く鮮やかにまた渋(しぶ)く、紅、黄、褐(かち)、茜(あかね)、紫さま/″\の色に出で、気の重い常緑木(ときわぎ)や気軽な裸木(はだかぎ)の間を彩(いろ)どる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...近くにあった朱塗の大盃を取って引寄せ...
中里介山 「大菩薩峠」
...驚いたか」神尾主膳はふたたび大盃の酒を傾けて咽喉(のど)を鳴らしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...片肌(かたはだ)ぬぎに團扇(うちわ)づかひしながら大盃(おほさかづき)に泡盛(あはもり)をなみ/\と注(つ)がせて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...大盃の台のみぎわに松植えて...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...大盃に擬した抱へる程のドンブリ鉢に何か好ましくない木の香りのする見たいな熱湯の酒をなみ/\と盛つたのを順次に手渡して一口宛ガヴリと呑んでは...
牧野信一 「舞踏会余話」
...大兵肥満(たいひょうひまん)の甘利は大盃(たいはい)を続けざまに干して...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...いずれにしてもその大盃のくるまでの間...
柳田国男 「木綿以前の事」
...広くはないが庭一面に大盃(おおさかずき)という楓樹の林...
山本笑月 「明治世相百話」
...新郎の残して行った大盃に気が付くと...
夢野久作 「笑う唖女」
...この大盃をやってくれとは...
吉川英治 「新書太閤記」
...播磨守から乞われた大盃を取ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...お気づかいなく』大盃小盃...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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