...大きな/\大浪(おほなみ)を立てゝ...
鈴木三重吉 「湖水の鐘」
...絶えず大浪にあちこちと押しやられ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...大浪はぐうっと高まってはまた砕けずに下って行った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...派手な大浪の浴衣などを着るのは...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...大浪(おおなみ)をわけて若殿のあとを追った...
太宰治 「新釈諸国噺」
...大浪は遠くにはためき逆巻いてゐる...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...ヒステリックな牛小舎に似た大浪が暗礁を突撃するのに...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...心は大浪(おおなみ)にのる一枚の板子(いたご)のように揺れる...
夏目漱石 「草枕」
...後に薩摩から長崎へ廻航の時甑灘(こしきなだ)で大浪に逢ひ...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...その一つ一つがシューマンの抱懐(ほうかい)した大浪漫主義の理想を高らかに歌った...
野村胡堂 「楽聖物語」
...こうした大浪費は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...でなければ高みに上げられた拍子に外の大浪にのつてもつと穩(おだ)やかな潮流の方へ流されるでせう――今の私のやうに...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...悠々と大浪を乗り切る...
夢野久作 「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」
...氏は大浪を打つ呼吸の裡に...
夢野久作 「暗黒公使」
...真赤な血が洪水のように流れ出して僕の方へ大浪を打って来たりして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...クッションだの毛皮だのが大浪(おおなみ)のように重なり合っている間を...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...そうして大浪(おおなみ)を打つ患者の白いタオル寝巻の胸に...
夢野久作 「復讐」
...千鳥(ちどり)を追いたつ大浪(おおなみ)のように...
吉川英治 「神州天馬侠」
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