...一 赤城の大沼明治四十一年十月の末...
大町桂月 「赤城山」
...大沼の湖心、酒を舟夫と分ちて、四邊を顧望す...
大町桂月 「赤城山」
...大沼公園はなるほど日本ばなれのした景色である...
寺田寅彦 「札幌まで」
...此紅葉館は大沼に臨(のぞ)み...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...午後の汽車で、直ぐ大沼へ行く...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...肴は山のものと大沼の魚だけである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...水仙を華鬘(けまん)にしたる七少女氷まもりぬ山の湖赤城山頂の大沼は冬は一枚の氷となつてしまふ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...大沼喜三郎を先頭とする数人の川並らは水をたたいてこれに応じた...
本庄陸男 「石狩川」
...これは平和じゃ――平和そのものじゃ」大沼喜三郎がそう云った...
本庄陸男 「石狩川」
...「あけて下さい、ご家老――はて、一度お目もじの上、とくとこの篠崎彦助めからもお礼のお言葉をのべたいものと思いましたが、なかなか折を得ませんものじゃ、ところでご家老――これは年寄りのぐちじゃ、気にかけずに聞いて下され、ものの例えにも云う通り、烏の啼かぬ日はあっても子を思わぬ日はありませんじゃ――ようやっておりましょうか、あやつめらは?」「ようやっております、――ご返盃」「息災に暮しておりかしょうか」「それはもう至極元気――」「どうぞもう一つ、お受け下さい――そうですか、息災にしておりましたか、われらはもう老い先もありませんのでのう、ばばのやつめ、夢見が悪うてならぬが、何ぞ婿どのに変事でもあったじゃないかなんどとぬかしおりまして、の、年寄の取り越し苦労にやつれておりますわい、――さ、さ、まア、も一つ、ご家老は名だたる酒豪じゃ、――で、何でございましょうか、あやつめらは気楽にやっておりますでしょうか」「――――」「聞くと見るとは大ちがいと云うが、聞くことは何ひとつとして思わしくない蝦夷でござれば、見ればさこそと思われますのう」「そう云ったものでもない」「と、それはご家老、貴殿はそう云わねば納らぬ立場、お察しいたします、――さりながら、大沼どの、中島どのに托されたあちらの便りには嘘はございますまい、ひどうございますそうな、人間のくらしでは無いげにございますそうな――身どもらも、婿の――まった、わが娘の消息を心待ちにしておりました、なれど、あやつめら、何と思うてか、この舅(しゅうと)――この父に、一本の書状も托しておりませなんだぞ、わが婿ながら、あやつは好学の徒でございましたでのう、いつぞやは殿のお見だしにあずかって、ご記録役に玉目三郎を――と、ほほう、ご存じ置きでございましたか、ありがとうございます」「存じておる」と阿賀妻は盃をおいた...
本庄陸男 「石狩川」
...斜め前の座にいた大沼喜三郎が目をあげてその後姿を見た...
本庄陸男 「石狩川」
...大沼に向きなおった...
本庄陸男 「石狩川」
...「生れ故郷の寝心地は悪うあるまいが」「くつわの音もとんと聞えませなんだ」と大沼喜三郎が答えた...
本庄陸男 「石狩川」
...な」大沼は残った家臣らのことをそう云った...
本庄陸男 「石狩川」
...この通り乗り込みもおわりましたし」と大沼喜三郎がそれに和すのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...大沼喜三郎は一かかえの荷物を枕にして長くなっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...伊豆田方郡函南(かんなみ)村大字軽井沢同 同 同大字田代岩代大沼郡東川村大字軽井沢同 同 同大字田代羽後雄勝(おがち)郡田代村大字軽井沢同 同 同大字田代同 北秋田郡十二所町大字軽井沢字軽井沢同 同 同大字葛原字田代少し離れてはいるが上野(こうずけ)吾妻(あがつま)郡嬬恋(つまごい)村大字田代なども...
柳田國男 「地名の研究」
...浮島を以て知られている羽前大沼の浮島稲荷神社も古くから例祭は四月八日で...
柳田国男 「年中行事覚書」
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