...この寂寞は一日々々と長大して大毒蛇のように遂にわたしの霊魂に絡みついた...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...わが耳に注ぎ入れたる大毒薬...
太宰治 「新ハムレット」
...其樣(そのやう)な大毒藥(だいどくやく)をば貯(たくは)へてはをりまするが...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...これこそは人(ひと)の心(こゝろ)の大毒藥(だいどくやく)ぢゃ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...これは由比正雪が島原で調合を教はつたといふ南蠻祕法の大毒藥で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...南蛮物の大毒薬」「?」「それを熱燗(あつかん)に解(と)かして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...餅に大毒を入れそれと勘付かれぬよう夥しく香料と砂糖を和して渡したやつだが...
南方熊楠 「十二支考」
...いわんや竜自身の大毒遥かに人蟒や蟒卵に駕するをやで...
南方熊楠 「十二支考」
...眼に大毒あり能く他の生物を睨(にら)み殺す...
南方熊楠 「十二支考」
...十六世紀のレオ・アフリカヌス筆、『亜非利加記(アフリカイ・デスクリプチオ)』にいう、アトランテ山の窟中に、巨竜多く前身太く尾部細く体重ければ動作労苦す、頭に大毒あり、これに触れまた咬まれた人その肉たちまち脆(もろ)くなりて死すと...
南方熊楠 「十二支考」
...牙に大毒あるもむやみに人を噛まず...
南方熊楠 「十二支考」
...大毒ありて近づくものを殺すとあるは...
南方熊楠 「十二支考」
...プリニウスとガレヌスは痛く馬肉を貶(けな)しまた馬血を大毒と言ったが...
南方熊楠 「十二支考」
...たとえば欧州やインドの人は蟾蜍(ヒキガエル)を醜かつ大毒なる物として酷(ひど)く嫌う...
南方熊楠 「十二支考」
...この大毒物を成すと信じたので...
南方熊楠 「十二支考」
...亜米利加(あめりか)の医者は鰻の血清を取って蝮蛇に咬(か)まれた人の毒を療治するそうだが好結果らしいというね」大原「そんな大毒(だいどく)なものを今まで人間が平気で食べていてよく中毒を起さなかったね」中川「それは鰻の毒質が人の胃液で解毒されるからだ...
村井弦斎 「食道楽」
...鬼ころしよりよっぽど大毒なものがあらあ」「そのあとは聞くまでもなし」「いいから注いでくれ」鬼ころしと呼ぶ酒は...
山本周五郎 「季節のない街」
...稀代の大悪党と大毒婦の腕比べのあらわれかも知れないという疑いを十分に持っていたのであった...
夢野久作 「暗黒公使」
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