...また此頃大機械工業そのものも...
石川三四郎 「社会的分業論」
...自然力の征服、大機械、工業および農業における化學の應用、汽船、鐵道、電信、全世界各地の開墾、河川航路の開鑿、呪文をもつて地下から呼び起したやうな全人口の増殖、――およそこれほどの生産力が社會的勞働の胎内に眠つてゐたとは、いかなる前時代にもかつてその徴候がなかつたではないか...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...甲寅(こういん)は一大機会なりしに...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それが大機嫌であるらしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで金助は、お銀様に物語った一条を、お角にも漏れなく物語って、ともかくも相当に成功したことを煽(おだ)てられ、やがて大機嫌で、この家を辞して行きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...三月二十四日(金曜)昨夜あんまり厄介かけたからと、大久屋へまだ嘉納さんゐるので、礼を言ひに寄る、大機嫌で、一緒に座へ来て、稽古が済んだら天ぷら食ひに行かうぜ! と又居合せた座員大ぜいで、梅月へ出かける...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...」耕一はまだ怒ってにぎりこぶしをにぎっていましたけれども又三郎は大機嫌でした...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...工場や大機械のもちいられるようになる前も...
柳田国男 「母の手毬歌」
...いろいろな変革が体に起る大機でもありますからな……」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...中国の大機すでに決した後だったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...事ある日の大機小機を...
吉川英治 「新書太閤記」
...大機(だいき)は...
吉川英治 「柳生月影抄」
...すると大機は、門番の言葉じりを取って、「主人の意志を聞いてみぬのに、まるで主人かのような面構えして、追い返そうとは怪しからぬ、是が非でも、但馬どの自身の口から返答を聞きたい...
吉川英治 「柳生月影抄」
...立(た)ち塞(ふさ)がっていた門番や家来たちは、初めて振向いて、「御三男の宗冬様だ」思わずいうと、大機は、「何、今のが、三男の宗冬どのとか...
吉川英治 「柳生月影抄」
...見えたか」大機は笑った...
吉川英治 「柳生月影抄」
...では其女(そなた)は……ここの土中に葬られている大機という者と……何か有縁(うえん)のあいだがらだの」「え...
吉川英治 「柳生月影抄」
...大機を埋(い)けた跡へ...
吉川英治 「柳生月影抄」
...加藤忠広の家老加藤淡路守の遺子(わすれがたみ)で――先に死んだ綾部大機は...
吉川英治 「柳生月影抄」
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