...天下の大機を平正穏当の間に補綴し...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...自然力の征服、大機械、工業および農業における化學の應用、汽船、鐵道、電信、全世界各地の開墾、河川航路の開鑿、呪文をもつて地下から呼び起したやうな全人口の増殖、――およそこれほどの生産力が社會的勞働の胎内に眠つてゐたとは、いかなる前時代にもかつてその徴候がなかつたではないか...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...もっともいうまでもなく現在の新聞というものも本来はこの仮想的の一大機関と同じような役目を果たすために生まれたものであろう...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...それは当時の大機運だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それが大機嫌であるらしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...殘りの二味は何であらう」主人は大機嫌で斯う言ひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...万という数に達する壮烈な大機動戦で...
久生十蘭 「南極記」
...親分大機嫌で中々いゝ評をする...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...女衣巾幗(にょいきんかく)一誰か知ろう真の兵家が大機を逸した胸底のうらみを...
吉川英治 「三国志」
...一世の上に大機運を呼び起し...
吉川英治 「私本太平記」
...やがて、何かの大機会に、晴信入道信玄(はるのぶにゅうどうしんげん)ここにありと、忽然(こつぜん)、世にあらわれてくるのではないか)と、いうような疑心暗鬼(ぎしんあんき)のうわさが、諸国にみだれ飛んでいるくらいだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...大機の胸を衝(つ)く...
吉川英治 「柳生月影抄」
...「御曹子(おんぞうし)」大機は...
吉川英治 「柳生月影抄」
...道場でただ一打ちに撃殺(うちころ)された浪人の綾部大機の亡骸(なきがら)だった...
吉川英治 「柳生月影抄」
...では其女(そなた)は……ここの土中に葬られている大機という者と……何か有縁(うえん)のあいだがらだの」「え...
吉川英治 「柳生月影抄」
...綾部大機の死骸が...
吉川英治 「柳生月影抄」
...加藤忠広の家老加藤淡路守の遺子(わすれがたみ)で――先に死んだ綾部大機は...
吉川英治 「柳生月影抄」
...大機――お由利――と順々に手段(てだて)をかえて...
吉川英治 「柳生月影抄」
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