...天然記念物に指定された大木は、樹木崇拝の対象になっている...
...彼は壮齢の大木のように颯爽と歩いていた...
...深い斷崖を過つて倒れてゐる大木の幹を渡らなければならなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...むろん大木にも手紙をやって相談をした...
伊藤左千夫 「廃める」
...古杉の大木があったが...
井上円了 「おばけの正体」
...そこが大木の空洞のようにぽっかりと明いていて...
海野十三 「地獄の使者」
...大木の枝にかけた万力(まんりき)とロープで...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...彼はぴったり大木の幹によりそって...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...その時、九月一日の正午二分前、大地の鳴動と震動に、椎の大木は、幹に亀裂がはいりはすまいかと思われるほど揺ぎ且つ撓いました...
豊島与志雄 「古木」
...大木の根本には燃えてる火が見えていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大木(たいぼく)横(よこ)ざまに茂り立ち候間より広々としたる墓場見え候のみにて...
永井荷風 「榎物語」
...大木戸あたりに待ち構えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...新らしい幹をのばしかけた大木だった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...貴族のなかでも、柳原伯、松方侯、井上侯、柳沢伯、小笠原伯、大木伯、樺山(かばやま)伯、牧野男、有馬伯、佐竹子などは呂昇贔屓の錚々(そうそう)たる顔ぶれであり、実業家や金満家には添田寿一(そえだじゅいち)氏、大倉喜八郎氏、千葉松兵衛氏、福沢捨次郎氏、古河虎之助氏などは争って邸宅へ招じた後援者であった...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...「四谷区の大木戸からビールの空き瓶を汐留駅まで運んでゆく途中...
平林初之輔 「鉄の規律」
...世(よ)の中(なか)に稀(まれ)な大木(たいぼく)がありました...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...大木の陰に身を隱して覗き見る時...
正岡子規 「花枕」
...椎の大木のそばたちたる蔭の...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それでも公孫樹の大木が見えると...
横光利一 「欧洲紀行」
...高手小手にいましめられて、大木のうえに、生き礫刑(はりつけ)とされてしまった...
吉川英治 「三国志」
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