...もうこれからはなんの気がねもなしに大手を振ってお歩けになれますわ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...だから警視庁は大手を振ってこの問題の「核心」に肉迫出来るというものである...
戸坂潤 「社会時評」
...本街道の関所のあるところを大手を振って通るのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...大手を振って押通り...
中里介山 「大菩薩峠」
...大手を振って通ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...左様な議論で火花を散らして、さんざんに飲み且つ食い、この四人は八官町の大輪田を辞し、大手を振って、例の四国町の薩摩屋敷に入ったのは、夜の白々(しらじら)と明けそめた時分でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...けっこう大手を振って根岸まで帰れるのだ――目が醒(さ)めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...大手を振ってのっしのっしと歩み来るのを見受けます...
中里介山 「大菩薩峠」
...大手を振って東海道をのして来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...木鼠小僧は大手を振ってのさばり返っている...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...大手を振って出て行った者があることに気が付きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...実隆も大手を振って九条家を尋ね得ることとなり...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...それから国道の上を大手を振ってあの男のほうに近づいていった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...大手を振って荒稼ぎできる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...おれが承知だから大手を振って泊んねえ」大手を振って泊る...
山本周五郎 「風流太平記」
...彼奴(きゃつ)に大手を振って歩かせていると云われちゃあ...
吉川英治 「松のや露八」
...ね、行って下さいよ」「そんなに云うなら、行ってもいいが、どうも、この頭がまだ、気がさして、世間を歩く気がしないのだ」「いつまで、鬱(ふさ)ぎこんでいないで、大手を振って、歩けばいいじゃありませんか...
吉川英治 「松のや露八」
...男だ」表の暖簾口(のれんぐち)から大手を振って出ても決して差しつかえないものを...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??