...もうこれからはなんの気がねもなしに大手を振ってお歩けになれますわ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...あたかも自分がひとりで大手を振って歩いているような気持ちがするであろう...
寺田寅彦 「空想日録」
...今日(きょう)から小学第一年生だと小さな大手を振って行く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...鰡公(ぼらこう)なんぞは大手を振って歩いていやがる...
中里介山 「大菩薩峠」
...天下の壬生浪人として大手を振っていたものが...
中里介山 「大菩薩峠」
...大手を振って出て行った者があることに気が付きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大手を振って荒稼ぎできる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...今、門倉の平馬さんが、お引き合せになった通り、あっしは世間で、闇太郎と、ケチな渾名(あだな)で通っている、昼日中、大手を振っては、歩けねえ人間でござんす...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その点で実に図々しく大手を振って歩けるんだよ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...おれが承知だから大手を振って泊んねえ」大手を振って泊る...
山本周五郎 「風流太平記」
...寺へたくさん金を納めれば大手を振って成仏する...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...大手を振って」と言いながら...
吉川英治 「私本太平記」
...大手を振って歩いて来らあ...
吉川英治 「治郎吉格子」
...しかも彼は、単身、どんな槍ぶすまの中をも、大手を振って、「わしは姫路の黒田官兵衛だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ね、行って下さいよ」「そんなに云うなら、行ってもいいが、どうも、この頭がまだ、気がさして、世間を歩く気がしないのだ」「いつまで、鬱(ふさ)ぎこんでいないで、大手を振って、歩けばいいじゃありませんか...
吉川英治 「松のや露八」
...明るい陽の下を大手を振っては歩けない源氏の残党と呼ばるる者だった...
吉川英治 「源頼朝」
...男だ」表の暖簾口(のれんぐち)から大手を振って出ても決して差しつかえないものを...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大手を振って従(つ)いて来い』両作・川中島一長国寺の広い境内(けいだい)は人で埋っていた...
吉川英治 「山浦清麿」
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