...村に一人の大悪人(だいあくにん)があって寄ってたかって打殺(うちころ)してしまったが...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...まだ九つ許りの娘の分際でこんな事を親に進めたのは大悪人である...
井原西鶴 宮本百合子訳 「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」
...ああ余は大悪人にあらずや...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...「この爺さんは大悪人です...
江戸川乱歩 「悪霊物語」
...あのおそろしい大悪人が...
江戸川乱歩 「大金塊」
...松木が光子の父であることがいけないのか……大悪人でも善人でもなく...
豊島与志雄 「古井戸」
...日本一の大悪人」言葉は千切れて飛んで...
野村胡堂 「礫心中」
...人殺しの大悪人に似合ねえぞ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...世にも稀な大悪人...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...ようやくのことで大悪人を退治できます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...そののちたまたまひもといた雑誌「演芸世界」の明治三十六年六月下旬号に「大悪人の広告」と題する小出緑水氏の一文があって...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...『貧児教育慈善開演御披露演演劇会一座旧大悪人無期徒刑囚特赦減刑人猿猴小僧事明治噂白浪三羽烏一人本名 市村栄次郎旧福井県士族当四十七年とこう書いてあって(明治白浪の三羽烏とは...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...こうしたところにいよいよ志丈という男の大悪人ではないが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...ある一派の倫理学者の如く行為の結果を以て善悪の標準とする者はお七を大悪人とも呼ぶであろう...
正岡子規 「恋」
...玉のようなお七を大悪人と呼ぶ馬鹿もあるであろう...
正岡子規 「恋」
...彼は私を実際よりも以上な大悪人と推断して了った...
松永延造 「職工と微笑」
...わが如き大悪人を見逃がしたる報いは覿面(てきめん)...
夢野久作 「白くれない」
...逆臣とか、大悪人とか、光秀とかいう声は、ひそとも聞えないほど、慎まれていた...
吉川英治 「日本名婦伝」
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