...畫工は大息つきて一つところを馳せめぐりたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...大息を吐(つ)いて彳(たたず)んだのは...
泉鏡花 「悪獣篇」
...長大息(ちょうたいそく)と共に小首(こくび)をかしげ...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...「ああ、――」私は、ハンドルを握って仰臥(ぎょうが)したまま、長大息した...
海野十三 「地球要塞」
...我々はたゞ前途の甚だ遠きを見て長大息を洩らす許りである...
橘樸 「支那を識るの途」
...長大息する外ない...
種田山頭火 「其中日記」
...鎖國の弊は到らざる所なしと一口氣覺え大息す――」その黎明期において...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...とってもつかぬ長大息をしたので...
中里介山 「大菩薩峠」
...大息してなげいて言うには...
中里介山 「大菩薩峠」
...女と云うものは始末におえない物件だからなあ」と主人は喟然(きぜん)として大息(たいそく)を洩(も)らした...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...おマンさんにお土産のつもりで、わたしは、手をつけずに、ぶらさげて来たんじゃが……」と、長大息した...
火野葦平 「花と龍」
...阿園は再び大息して...
宮崎湖処子 「空屋」
...未だ嘗て之が為に長大息せずんばあらず...
山路愛山 「英雄論」
...老人に会えば「旧式の教育法を復活しない限り国家は滅亡の他ない」と悠然として長大息し...
夢野久作 「鼻の表現」
...……この関羽をお見込みあって、ご主君よりお預け給わったご家族をむなしく敵の手にまかすとは」関羽は、首をたれて、長大息した...
吉川英治 「三国志」
...まるで暴風のような大息を肩でついているばかりだった...
吉川英治 「三国志」
...仲達は初めて肩で大息をついたが...
吉川英治 「三国志」
...大息ついたまま茫然(ぼうぜん)としていたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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