...書して茲(ここ)に至り吾人は実に悵然(ちやうぜん)として転(うた)た大息を禁ずる能はざる者に候...
石川啄木 「渋民村より」
...)と落込むような大息して...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...おそろしいことになったものだ」僕は長大息とともにそういった...
海野十三 「宇宙女囚第一号」
...彼は長大息した...
海野十三 「地球発狂事件」
...……十一月三日長大息...
種田山頭火 「其中日記」
...脚神速のアキリュウス大息しつゝ彼に曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...種彦は半ば呑掛(のみか)けた湯呑(ゆのみ)を下に置くと共に墨摺(すみす)る暇ももどかし気(げ)に筆を把(と)ったがやがて小半時(こはんとき)もたたぬ中(うち)に忽ち長大息(ちょうたいそく)を漏(もら)してそのまま筆を投捨ててしまった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...(大息をつきつつ)太郎吉の声を聞いたので...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...肩で大息をつきながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...暫時は開いた口も塞がらなかったのでございました」秀陳はネオン・ランプの暈光(ハロー)に包まれた周囲の高い建物を見上げながら嘆くが如くに長大息し...
久生十蘭 「魔都」
...喟然長大息せざるを得ず...
日野強 「新疆所感」
...大息を吐(つ)いて...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...フーと大息をつくと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...青柳は知っとる」篠崎もソレとわかって長大息した...
夢野久作 「近世快人伝」
...彼の室を出ると慨然(がいぜん)と長大息して――「……ああ...
吉川英治 「三国志」
...肩で大息をつきながら...
吉川英治 「三国志」
...思わず大息につぶやいた...
吉川英治 「親鸞」
...『アッ』と云ったルパンは書記の身体(からだ)を調べたが呟く様に『死んでおる!』と大息した...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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