...友人の松村と言う男が、塩田カジョー、関タッチイ、大庄司清喜、この三人そろって船橋のお宅へお邪魔した際の拙作に関するあなたの御意見、あとでその三人から又聞きしたのを、そのまま私へ知らせてよこしました...
太宰治 「虚構の春」
...二十代もつづいた大庄屋(おおしょうや)の台所へ来たようなものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...大庄屋の親分といったような家康の風(ふうぼう)が眼の前にちらついて来る...
中里介山 「武州喜多院」
...(太平記に、「其外五十余ヶ所の守護、国守、国々の関所、大庄をば、悉く公官被官の人々拝領しける間、陶義(とうぎ)の富貴に誇り、鄭白の衣食に飽けりと、其外千種殿と、文観僧正の奢多婬乱の事を記すこと詳かなり」巻の十二を見よ)然るに諸国の武夫は、之と比肩する能はざるのみならず、外にありては、香車の後(しり)へに走り、内に在りては、青侍の前に跪(ひざまづ)かざるを得ず、且つ当時最も武夫の栄誉としたりし御家人の名は廃せられ、凡下と区別なきに至れり、是れ豈に武夫の最も怒るべき点ならずや、然れども是れ猶ほ武夫の蒙りたる不幸の最なるものにあらざるなり...
蜷川新 「天皇」
...祖母は伊勢朝長(あさおさ)の大庄家の生れで...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...――大庄家の娘小りんの...
長谷川時雨 「西川小りん」
...竹崎(今下関(しものせき)市内)の白石家は大庄屋を勤める旧家で豪商だが...
服部之総 「志士と経済」
...以前はさぞ立派だったろうと思われる大庄屋の家の母屋の内部...
三好十郎 「斬られの仙太」
...男一は四十年配の豪農の大庄屋らしく...
三好十郎 「斬られの仙太」
...以前はさぞ立派だったろうと思われる大庄屋の家の母屋の内部...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...あて先の三木公逢は村の大庄屋の若主人...
柳田国男 「故郷七十年」
...祖母はもちろん大庄屋さんの若いご夫婦とは一度も対面しなかったのであろう...
柳田国男 「故郷七十年」
...大庄屋の家に私が自由な出入りを許された三木家の裏座敷は...
柳田国男 「故郷七十年」
...大庄は日本橋福島町にあり...
山本周五郎 「末っ子」
...日本橋の大庄さんと弥左衛門町の松十さんがお出入りでしょう...
山本周五郎 「末っ子」
...此の住持(じうぢ)は丹波の郷士(がうし)で大庄屋(おほじやうや)をつとめた家の二男だが...
與謝野寛 「蓬生」
...彦太だもんのう」大庄屋の息子と...
吉川英治 「脚」
...たちまち大庄屋(おおしょうや)狛家(こまけ)の土塀門(どべいもん)のうちへ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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