...大屋根にとびついた四十面相の二本の足だけが...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...その警官は、大屋根の上を、じっと見つめました...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...二十面相はみるみる大屋根にのぼりつき...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...現場をつかまへた刑事のいふところでは、この犯人は猫のやうに、すら/\と屋根裏までかけ上り、にげるのにも、大屋根の真上を、平地のやうに、かけとぶといふ、したゝかもので、この手ぎはでは、むろん前科もあるにちがひないのですが、何しろ耳も聞えず、口もきかないのですから、署でも手こずりました...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...正面の馬見所の大屋根の上では...
中里介山 「大菩薩峠」
...正面には寺の大屋根が悪魔のごとくそゝり立つて聳えてをり...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...手足は翠花楼の大屋根にいる鴉(からす)へ投げられ...
吉川英治 「三国志」
...そしてその大屋根の切妻(きりづま)の辺には...
吉川英治 「私本太平記」
...六波羅殿舎(でんしゃ)の大屋根は墨を刷(は)いて...
吉川英治 「私本太平記」
...すると蒼古(そうこ)たる転法輪寺の大屋根と...
吉川英治 「私本太平記」
...それでも「仁寿」「承香(じょうこう)」「常寧(じょうねい)」「校書」「清涼」「弘徽(こき)」「麗景」「登花」の八殿(でん)に擬(ぎ)せられている大屋根と大屋根との谷はずいぶん長い...
吉川英治 「私本太平記」
...――また河内の山間に古い或る一つの大屋根の下の...
吉川英治 「私本太平記」
...無二無三に青銅瓦の大屋根へ踏みあがった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...今宮神社(いまみやじんじゃ)の大屋根(おおやね)が青さびて見える...
吉川英治 「神州天馬侠」
...大屋根の甍(いらか)もさながら金砂を刷(は)いた大和絵そのままに霞(かす)んで見える...
吉川英治 「新書太閤記」
...十数坊の大屋根が仰がれるだけで...
吉川英治 「新書太閤記」
...一つの枝から大屋根の上へ跳び移っていて...
吉川英治 「親鸞」
...その大屋根の上に...
吉川英治 「源頼朝」
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