...そして大空に向つて大威張りで腹一ぱいの呼吸ができた...
石川三四郎 「浪」
...あの姉妹達は大威張りで...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...僕は大威張りで、明るい灯の街へ入っていった...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...実際またこの予定通りにやり果して大威張りで出て来たのだが...
大杉栄 「獄中記」
...私は大威張りで実に...
太宰治 「酒ぎらい」
...弟は毎晩のように上原さんのところに大威張りで遊びに行き...
太宰治 「斜陽」
...この着物を大威張りで着て歩けるような季節になると...
太宰治 「服装に就いて」
...なるほど印度あたりで大威張りをしている英国あたりの見識張った知事(ガヴァナー)や市長(メーヤー)を見慣れている眼には定めてこの十徳姿は奇異なものに映るだろうとは思ったが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...まさにそれがここに!」――胸ポケットを大威張りで叩いた...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...社会民主主義者の言論でも社会ファシストの言論でさえも許されないのである(但ししばらく前までは国粋的ショーヴィニストは大威張りで講演をやったものだが)...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...大威張りでね」――こういうわけで...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...それにこんなものまで書いて死体の下へ入れて置いたんで」「はてな?」「娘の敵を討った――てんで大威張りですよ」「どこに居るんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...口惜(くや)しいが下手人は俺じゃないと大威張りだ」「へッ」「まだ寅五郎を殺しそうなのはうんとあるが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何処(どこ)へゆくにも追従(つい)て行つて大威張りに威張るがな...
樋口一葉 「たけくらべ」
...大威張りで会いに行こうじゃないか...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...攘夷の先鋒を承ったなどといって大威張りで...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...後から向う鉢巻の伝六が大威張りです...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...轡虫は大威張りでそこいらの露をヤタラに吸いながら...
夢野久作 「がちゃがちゃ」
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