...大名華族が住んでいて大威張りをしていた歴史つきの所であるから...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...蛸は大威張りで駕籠にゆられて居眠りしながら旅をつづけた...
太宰治 「新釈諸国噺」
...この着物を大威張りで着て歩けるような季節になると...
太宰治 「服装に就いて」
...風刺文学というものは決して大威張りの出来る文学ではあるまい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...社会民主主義者の言論でも社会ファシストの言論でさえも許されないのである(但ししばらく前までは国粋的ショーヴィニストは大威張りで講演をやったものだが)...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...フリードリヒは大威張りで叫んだ...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...孤児の前に大威張りで臨む権利はない...
永井隆 「この子を残して」
...私がここで大威張りで言いたいのは...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...そうなると居候が大威張りで...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...大威張りをした手前...
久生十蘭 「だいこん」
...大威張りで会いに行こうじゃないか...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...小僧は益(ますます)得意になって大威張りで遊びまわった...
夢野久作 「猿小僧」
...ガブガブお酒を飲みながら大威張りで答えました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...四年生があるき出すとさっきの子も嘉助のあとへついて大威張りであるいて行きました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...と私は大威張りです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの界隈で古ショウガを三銭買って来て大威張りという有様です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...轡虫は大威張りでそこいらの露をヤタラに吸いながら...
夢野久作 「がちゃがちゃ」
...大威張りで北海道を脱け出すまでは...
夢野久作 「白菊」
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