...若い女房にはこの応対にあたりうる者もなく、皆きまり悪く上気している者ばかりであったから、部屋(へや)へ下がって寝ているある一人を、起こしにやっている間の不体裁が苦しくて、大姫君は、「何もわからぬ者ばかりがいるのですから、わかった顔をいたしましてお返辞を申し上げることなどはできないのでございます」と、品のよい、消えるような声で言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大姫君は美しい字でこう書いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大姫君は自分は悲しみから超越しているというふうを見せるためでなく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ああは言いながらも大姫君の心にもようやく悲しみの静まって来たこのごろになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大姫君はさすがに苦しい気がして恥ずかしく思われるのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大姫君は中の君様をお望みになればとそう希(ねが)っていらっしゃるらしゅうございます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大姫君のこうして来たのがうれしくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大姫君も事情はよくわかっていないのであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして大姫君の所へ行き...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分だけでも結婚しての苦を味わうまいといよいよ薫の望むことに心の離れていく大姫君であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大姫君はましてこの感を深く覚えているのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...死にたいとさえ思うほどの無価値な自分ではないかと大姫君は聞いていて思うのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いつかこうお言いになったことがあるなどと大姫君のことを語って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大姫君を知らず、愛していなかった人でも、この薫の悲しみにくれた様子を見ては涙のわかないはずもないと思われるのに、まして中の君自身もこのごろの苦い物思いに心細くなっていて、今まで以上にも姉君のことが恋しく思い出されているのであったから、薫の憂いを見てはいっそうその思いがつのって、ものを言われないほどになり、泣くのをおさえきれずになっているのを薫はまた知って、双方で哀れに思い合った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大姫君の死は取り返しのならぬものであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大姫君の死が悲しく思われ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大姫君のお亡(かく)れになりましたことはあきらめきれません」などと泣きながら常陸の妻は言う...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫を良人(おっと)として大姫君のいで立って行くこうした供をする日を期していたにもかかわらず...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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