...みな一代の大天才が幾十年の深酷な生涯の閲歴からの收獲物であつて...
會津八一 「趣味の修養」
...真に力ある大天才でなければ出来ぬ仕事と自分は信じて居ます...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...美妙がもし裸蝴蝶時代に早世したなら必ず一代の大天才なるかのように天下を挙げて痛惜哀悼を惜まなかったろう...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...住民のことごとくを一時間大天才にすると同時に...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...不世出の大天才と折紙をつけられた鴨下ドクトルの脳力さえ...
海野十三 「蠅男」
...レオナルドとミケエルアンゼロとは所謂(いはゆる)文芸復興期の二大天才だが...
薄田泣菫 「茶話」
...いかさまクライストは大天才ですね...
太宰治 「女の決闘」
...それこそ大天才でなければ到達出来ないほどの至難の事業じゃないか...
太宰治 「風の便り」
...と私はいよいよこの歌の大天才に対して親狎(しんこう)の情を抱(いだ)き...
太宰治 「惜別」
...「君は押し黙ることにかけては大天才だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...大天才富永仲基私のお話申上げますのは...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...大天才王弼の易註以後のものであり...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...不世出の大天才であったことを「わずかに悟った」にすぎなかったと言われている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...昔から老人が若い妻をめとった例は決して少くありませんが、ゲーテのように、稀代の大天才が、年齢の距(へだた)りを越えて、若い少女の心を引付(ひきつ)けたのは別として、多くの場合それは、不純な動機や事情で結び付けられるのが普通で、国府金弥老人と鈴子夫人の間にも、面白からぬ噂があり、出雲(いずも)の神様の赤縄の代りに、極めて現世的な黄金のロープで結び付けられたことは、容易に想像されることであります...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あたかも大天才を一時に集中したかの観があった...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...ギリシアの科学開発が大天才の発揮であったことは...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...そして空しき名聲は勿論のことまたその藝術に大天才の閃をもつてゐる譯でもありません...
水野仙子 「響」
...やはりマチスも大天才だと感歎した...
横光利一 「欧洲紀行」
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