...今天(あめ)が下(した)に法誉無上(ほうよむじょう)の大和尚(だいおしょう)と承わったが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...それは名刹(めいさつ)恵林寺の大和尚として...
中里介山 「大菩薩峠」
...いったい、あねさん、あねさんと言わっしゃるが、ドコの何というあねさんなんですね、まさか本所のあねさんでもござるまいがなあ」と道庵が言いますと、中年僧は、「あねさんというのは俗称でござんしてな――実は五大院の安然(あんねん)大和尚のこれがその爪髪塔(そうはつとう)なんでござんすよ」「ははあ、安然大和尚、一名あねさん――」「その通りでござんす、これが安然大和尚の爪髪塔なることは、歴然として考証も成り立つし、第一、磨滅こそしているようですが、よくごらんになりますと、ここにこれ、もったいなくも『勅伝法――五大院先徳安然大和尚』と銘がはっきり出ております」「ははあ、なるほど」道庵がまだ注意しなかった石の側面に、なるほど立派に右の如く読める文字が刻してある...
中里介山 「大菩薩峠」
...碩学(せきがく)高僧である大和尚が...
中里介山 「大菩薩峠」
...安然大和尚に譲らねえつもりだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...安然大和尚ともあるべき人物が...
中里介山 「大菩薩峠」
...その大和尚がとうとう君...
中里介山 「大菩薩峠」
...真率なる快活なる宗近家の大和尚(だいおしょう)は...
夏目漱石 「虞美人草」
...とうとう御無沙汰(ごぶさた)になりまして……」で少し句が切れたから大和尚が何か云おうとすると...
夏目漱石 「虞美人草」
...ただし大和尚は迷惑党である...
夏目漱石 「虞美人草」
...長吉は我が門前に産声(うぶごゑ)を揚げしものと大和尚(だいおしよう)夫婦が贔負(ひいき)もあり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...長吉は我が門前に産聲を揚げしものと大和尚夫婦が贔屓もあり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...大和尚(だいおしよう)大笑(おほわら)ひに笑(わら)ひすてゝ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...一二 大和尚に化けて廻国せし狸のこと話が山から出てきたついでに...
柳田国男 「山の人生」
...その名にふさはしい巨躯と温容とを持つ大和尚山を右舷に遠望しながら...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...法印大和尚位(だいかしょうい)聖覚釈の信空法蓮熊谷蓮生房それに――善信(親鸞)法然と...
吉川英治 「親鸞」
...あはせて長井石峰の『正眼国師盤珪大和尚』といふ評伝も読んだが...
吉野秀雄 「ひとの不幸をともにかなしむ」
...その間に東大寺の戒壇で大和尚から具足戒をうけて一人前の僧侶となり...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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