...乘客の大半は此處で降りた...
石川啄木 「札幌」
...その大半は癩者であった...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...そのため彼女の顔の大半はかくされていましたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...今は大半はなくなり...
大町桂月 「石田堤」
...大半は忘れてしまった...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...大半は周章狼狽為(な)すところを知らなかった...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...設備(部屋も夜具も便所も湯殿も井戸も)待遇(その大半はおかみさんのサービス如何にある)共によかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...彼の魂の大半は壁の彼方(かなた)に行っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その頃オペラ館の舞台で観客から喝采(かっさい)せられていた人たちの大半は震災後に東京へ出て来て成功した地方の人のみであった...
永井荷風 「草紅葉」
...私の思ひの大半は...
牧野信一 「鱗雲」
...それには今日の音曲師の大半は殆んど大津絵の性能を弁へないで諷つてゐる...
正岡容 「寄席風流」
...大半は小娘だから...
森鴎外 「雁」
...従つて寄席(よせ)の客の大半は労働者で帽や白襯衣(シユミイズ)を着ない連中(れんぢゆう)が多く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...何人(なんびと)も大半は婦人に由(よつ)て教育せられるのであると云ふ一事(じ)を見ても...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...従来の武蔵研究の材料の大半は九州地方からのみ出たものであって...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...大半は豊田の方へ買い取られている...
吉川英治 「平の将門」
...大半は参詣(さんけい)に出払っていた...
吉川英治 「源頼朝」
...しかしまた都のうちに水田もあったらしい奈良京の大半は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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