...大切なものを持出したり...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...何人(なんびと)の命に換えても大切なものであって...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...大切なものと思ってそのレコードを抱え...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...封筒の裏に出ている小料理屋の場所は、東京生れの俺もついぞ行ったことのない、俺などには関係のない日本橋で、女中に密淫売をさせる店がそんな場所にあろうとは思えぬが、しかも不安なのは、それほど波子を俺が実は、自分でそうと自覚しないにもかかわらず、大切なものと見、大切にしたいと考えていた証拠かもしれぬ...
高見順 「いやな感じ」
...如何になくてならぬ大切なものであるか...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そしてこの気持ちを大切なものとして...
豊島与志雄 「自由人」
...ひどく大切なもので...
豊島与志雄 「道化役」
...名前というものは大切なものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...大切なものを探してみる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...今ではKにとっては以前よりももっと大切なものだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...最も大切なものをアブラハムの祭壇にただのせて主観を満足させてはいられない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大切な自分の仕事を自分にとって一生大切なものとしとおすには...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」「僅(わず)かな時間でも大切なものはよく見とどけられるものだよ...
室生犀星 「生涯の垣根」
...さまざまな大切なものを忘れて来たやうで...
室生犀星 「忘春詩集」
...我々から生れ出たものでしかも子供に劣らず大切なものがあるように思います...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それほど大切なものを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つぎに今一つ殊(こと)に大切なものは...
柳田国男 「母の手毬歌」
...これこそ大切なものだと見せびらかしてしまうと...
横光利一 「欧洲紀行」
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