...「ソップも牛乳もおさまった? そりゃ今日は大出来(おおでき)だね...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...』『お前の年頃としては大出来だよ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...この部屋は大出来ですね...
海野十三 「空襲警報」
...「よし、大出来だ...
海野十三 「豆潜水艇の行方」
...「対等の契約ならと返事したのは大出来だった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...牧師も和尚(おしょう)も然りじゃね」「大出来...
太宰治 「人間失格」
...午後、街まで、徳利さげて!夕方、Kさんが牛肉と酒と蚊取線香とを持つて来て飲まうといふ、飲む、食べる、歩く、唄ふ、そして帰る、Kさんは酔ふとなか/\片意地になる、SからMへまはつたゞけでやつと連れて戻つた、大出来/\、樹明君をよんだのに来なかつたのは残念/\...
種田山頭火 「其中日記」
...……I君をむりやり引張つて戻つたのは大出来だつたか...
種田山頭火 「其中日記」
...播磨屋兄弟のお園六助大出来...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...ある程度で盃をくいとめたのは大出来です...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度のことなんぞも、お角さんから頼まれますと、早速、当りをつけたのが、まあ、聞いていただきやしょう、とても、そりゃその道で多年苦労をした目明(めあか)しの親分跣足(はだし)ですね、全く予想外のところへ目をつけて、そこから手繰(たぐ)りを入れたところなんぞは、我ながら大出来、ここの親方にも充分買っていただくつもりで、寄り道もせずにこうして駈け込んで来たような次第なんでございます……エエ、その頼まれました御本人の行方(ゆくえ)、それをそのまま探していたんでは、なかなか埒(らち)の明かない事情がありますから、まずこういう具合に……エエと、この街道を琵琶を弾(ひ)いて流して歩いたお喋(しゃべ)りの盲法師(めくらほうし)を見かけたお方はございませんか、こういって尋ねて歩いたのが、つまり成功の元なんですね...
中里介山 「大菩薩峠」
...近来の大出来ですよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それは大出来だった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...芦田は手紙を受けとって牧と二人頭を寄せてよむ芦田――「今朝の新聞は大出来...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...島公靖も「弥次喜多」は大出来だったが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...井口栄春の類(たぐひ)も官員様大出来也...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...――」「あの人、あなたの所へ伺っただけでも、大出来だわ...
横光利一 「旅愁」
...近ごろ大出来(おおでき)な鹿ではある...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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