...山羊のおじさん大出来だ...
太宰治 「新ハムレット」
...自動車を呼び寄せなかつたのも大出来だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...まったく、家庭の秩序とは、大出来でしたよ...
豊島与志雄 「未亡人」
...ここもと大出来」南玉が...
直木三十五 「南国太平記」
...今度のことなんぞも、お角さんから頼まれますと、早速、当りをつけたのが、まあ、聞いていただきやしょう、とても、そりゃその道で多年苦労をした目明(めあか)しの親分跣足(はだし)ですね、全く予想外のところへ目をつけて、そこから手繰(たぐ)りを入れたところなんぞは、我ながら大出来、ここの親方にも充分買っていただくつもりで、寄り道もせずにこうして駈け込んで来たような次第なんでございます……エエ、その頼まれました御本人の行方(ゆくえ)、それをそのまま探していたんでは、なかなか埒(らち)の明かない事情がありますから、まずこういう具合に……エエと、この街道を琵琶を弾(ひ)いて流して歩いたお喋(しゃべ)りの盲法師(めくらほうし)を見かけたお方はございませんか、こういって尋ねて歩いたのが、つまり成功の元なんですね...
中里介山 「大菩薩峠」
...五六間行ってからエヘンと云う声が聞こえた」「その一句は大出来だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...大出来だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...身分を名乗っているようなもので――」「しょっ引いて来たか」「南沢様の御手の者に預けておきましたよ」「よしッ大出来だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...島公靖も「弥次喜多」は大出来だったが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「弥次喜多」まあ/\久富大出来である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...十時四十分にハネたのは大出来...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...名古屋にしては大出来だった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...長者これは大出来と喜んで...
南方熊楠 「十二支考」
...かく十二禽から切り離して十二支の名目を作ったは支那人の大出来で...
南方熊楠 「十二支考」
...それこそ大出来である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...近ごろの大出来だと...
吉川英治 「江戸三国志」
...蛾次郎近来の大出来(おおでき)だった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...こいつア大出来じゃあござんせんか」「ふウむ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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