...「ソップも牛乳もおさまった? そりゃ今日は大出来(おおでき)だね...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...「対等の契約ならと返事したのは大出来だった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...山羊のおじさん大出来だ...
太宰治 「新ハムレット」
...文句自身は、ベニイ個人の場合に限って、大出来でしょう...
谷譲次 「踊る地平線」
...自動車を呼び寄せなかつたのも大出来だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...晩酌一杯、もう一杯ほしいのをぐつと抑へた、大出来々々々...
種田山頭火 「其中日記」
...「ブラヴォー、シャルロッタさん、大出来、シャルロッタさん!」と口ぐちに叫ぶ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...社大党は何等かの積極政策を執らねば大衆化を拡大出来ない...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...黒々と「天下の大出来物」と書いてあった...
直木三十五 「南国太平記」
...大出来」「通さなけりゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...独り米国の一大出来事(できごと)たるのみならず...
新渡戸稲造 「自警録」
...身分を名乗っているようなもので――」「しょっ引いて来たか」「南沢様の御手の者に預けておきましたよ」「よしッ大出来だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「聖路加病院にて 渡辺はま子」と来たのは大出来だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...現に今、振り出しに行っているお成道の日本亭は、お艶ちゃんが一段新内を語り終えると必ず、「大出来、大当たり」と頓狂な賞(ほ)め言葉を掛けてくるお客のいたところとして悲しく忘れられないし、三の輪の寄席の高座では、縁でこそあれ末かけて……とあの人が「蘭蝶」を歌い出したらプッツリと糸が絶(き)れ、俺が下座の小母さんの三味線をひったくるようにかかえて高座へ持ってってあげたところだっけ...
正岡容 「寄席」
...狗頭の三類に分ったは当時に取っての大出来で...
南方熊楠 「十二支考」
...長者これは大出来と喜んで...
南方熊楠 「十二支考」
...蛾次郎近来の大出来(おおでき)だった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...とうとう捕まったね……この地下室を見つけられたのは大出来だったが...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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