...大出来の男なんだが...
太宰治 「斜陽」
...大出来の思いつきである...
太宰治 「新釈諸国噺」
...山羊のおじさん大出来だ...
太宰治 「新ハムレット」
...午後、街まで、徳利さげて!夕方、Kさんが牛肉と酒と蚊取線香とを持つて来て飲まうといふ、飲む、食べる、歩く、唄ふ、そして帰る、Kさんは酔ふとなか/\片意地になる、SからMへまはつたゞけでやつと連れて戻つた、大出来/\、樹明君をよんだのに来なかつたのは残念/\...
種田山頭火 「其中日記」
...自動車を呼び寄せなかつたのも大出来だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...それから白銀の蹄鉄の型を一つ持って来ました」「ほう! それあ大出来でしたな...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...まったく、家庭の秩序とは、大出来でしたよ...
豊島与志雄 「未亡人」
...主人にしては大出来である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...独り米国の一大出来事(できごと)たるのみならず...
新渡戸稲造 「自警録」
...月曜としては大出来の入り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「聖路加病院にて 渡辺はま子」と来たのは大出来だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...現に今、振り出しに行っているお成道の日本亭は、お艶ちゃんが一段新内を語り終えると必ず、「大出来、大当たり」と頓狂な賞(ほ)め言葉を掛けてくるお客のいたところとして悲しく忘れられないし、三の輪の寄席の高座では、縁でこそあれ末かけて……とあの人が「蘭蝶」を歌い出したらプッツリと糸が絶(き)れ、俺が下座の小母さんの三味線をひったくるようにかかえて高座へ持ってってあげたところだっけ...
正岡容 「寄席」
...菊五郎の松王を徹頭徹尾無類の大出来にて...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...足の有無に拠って竜類すなわち蜥蜴群と蛇群を分けたは大出来で...
南方熊楠 「十二支考」
...狗頭の三類に分ったは当時に取っての大出来で...
南方熊楠 「十二支考」
...「官員様大出来也」と云つたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...――」「あの人、あなたの所へ伺っただけでも、大出来だわ...
横光利一 「旅愁」
...戦の統率(とうそつ)ぶりも養父(おや)の慾目(よくめ)ばかりでなく大出来でした...
吉川英治 「新書太閤記」
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