...さう思ふんだらう? 今日は加納にあ大出来さ...
犬養健 「朧夜」
...学士(がくし)ですの何(なん)のと云ツた処(ところ)で味噌摺(みそすり)の法(はふ)を知(し)らずお辞義(じぎ)の礼式(れいしき)に熟(じゆく)せざれば何処(どこ)へ行(いつ)ても敬(けい)して遠(とほ)ざけらるが結局(おち)にて未(ま)だしも敬(けい)さるゝだけを得(とく)にして責(せ)めてもの大出来(おほでき)といふべし...
三文字屋金平 「為文学者経」
...今までの考えを忘れないだけで大出来なのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...大出来の思いつきである...
太宰治 「新釈諸国噺」
...山羊のおじさん大出来だ...
太宰治 「新ハムレット」
...お前にしては大出来だ...
太宰治 「正義と微笑」
...牧師も和尚(おしょう)も然りじゃね」「大出来...
太宰治 「人間失格」
...文句自身は、ベニイ個人の場合に限って、大出来でしょう...
谷譲次 「踊る地平線」
...この始末は大出来々々々...
種田山頭火 「其中日記」
...……I君をむりやり引張つて戻つたのは大出来だつたか...
種田山頭火 「其中日記」
...「ブラヴォー、シャルロッタさん、大出来、シャルロッタさん!」と口ぐちに叫ぶ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...まったく、家庭の秩序とは、大出来でしたよ...
豊島与志雄 「未亡人」
...近来の大出来ですよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...芦田は手紙を受けとって牧と二人頭を寄せてよむ芦田――「今朝の新聞は大出来...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...名古屋にしては大出来だった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...足の有無に拠って竜類すなわち蜥蜴群と蛇群を分けたは大出来で...
南方熊楠 「十二支考」
...かく十二禽から切り離して十二支の名目を作ったは支那人の大出来で...
南方熊楠 「十二支考」
...蛾次郎近来の大出来(おおでき)だった...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??