...遙かに秋雲の漂う大内山の森影を眺めてたたずみ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そのなかに香木大内山が七万一千一百円で当地の戸田の手に落ちたのには一寸驚かせられた...
薄田泣菫 「茶話」
...大内山といへば、目方が百七十匁に過ぎない香木である...
薄田泣菫 「茶話」
...この大内山こそ、名高い奈良東大寺正倉院の蘭奢待(らんじやたい)と同じ香木なのである...
薄田泣菫 「茶話」
...大内山(おおうちやま)という島原半島の山々が紫色に霞(かす)んで...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...葉末の彼方(かなた)に島原半島の明神(みょうじん)ヶ岳(だけ)や大内山(おおうちやま)が顔を現していることも...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...その向こうには大内山(おおうちやま)の木立ちが地平線を柔らかにぼかしている...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...大内山には野鳥や野獣がかなりいて...
中谷宇吉郎 「牧野伸顕伯の思い出」
...大内山の森と下町の空とにわたる複雜な...
長谷川時雨 「東京に生れて」
...大内山のみどりの色こそ萬代不變...
長谷川時雨 「東京に生れて」
...それまでの大内山のわびしさは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...大内山の翠松の上には歯切れの悪い晦日(みそか)の月...
久生十蘭 「魔都」
...大内山の翠松に瑞雲棚引き...
久生十蘭 「魔都」
...もろともに大内山は出(い)でつれど入る方見せぬいざよひの月」さも秘密を見現わしたように得意になって言うのが腹だたしかったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...会は毎月一回帝大内山上集会所で開いたが...
矢内原忠雄 「帝大聖書研究会終講の辞」
...手も足もうごかしえない大内山の森...
吉川英治 「私本太平記」
...大内山いちめんの五月のみどりも華麗な甍(いらか)も...
吉川英治 「私本太平記」
...――そして元々の大内山は大内裏造営工事の工もいまだ半ばのままで...
吉川英治 「私本太平記」
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