...大人びた忰を見た彼女は...
犬田卯 「米」
...できるだけ大人びた口調で尋ねた...
太宰治 「断崖の錯覚」
...ちょっと見ぬ間に非常に大人びた女生徒の田原ひでがにこにこと笑って立っていた...
田山花袋 「田舎教師」
...」主婦(かみさん)は帳場のところへ来てお辞儀をするお庄のめっきり大人びたような様子を見ながら訊いた...
徳田秋声 「足迹」
...二十二にしては大人びたような口の利き方をした...
徳田秋声 「黴」
...前者が現代文壇に於ける最も大人びた信頼のおける理論的文芸評論家であることを誰しも認めるだろう...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...オリヴィエはつとめて大人びた態度をして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...けれどもだんだん話がすすむにつれぱつちりした眼がしやんとすわつて大人びたりりしい様子になり...
中勘助 「銀の匙」
...仔牛に向って大人びた意見を試みたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...花屋の店先きで私を呼んだやうな大人びた子供はひとりもゐなかつた...
林芙美子 「子供たち」
...それから一種大人びた言葉を使うのとで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...御年齢よりはずっと大人びた方なのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...帝は御年齢の割に大人びた聡明(そうめい)な方であって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...やさしく大人びた挙措があった...
山川方夫 「その一年」
...わりと柄も似合うわ」そんなふうに大人びたことを云った...
山本周五郎 「桑の木物語」
...大人びた口ぶりでそう云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...大人びた頷(うなず)きをして...
吉川英治 「新書太閤記」
...大人びた口吻ともなって云った...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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