...大人びた忰を見た彼女は...   
犬田卯  「米」 
...二十二にしては大人びたような口の利き方をした...   
徳田秋声  「黴」 
...憂鬱な顔をしたり大人びた言葉使いをしたりするのは...   
豊島与志雄  「同胞」 
...静子は内気な弱々しい大人びた娘であったが...   
豊島与志雄  「人間繁栄」 
...私はいつもの大人びた言葉つきでしとやかに挨拶をするおちやんの声をきいて飛んでも出たいのを急に訳のわからない恥しさがこみあげてうぢうぢと襖のかげにかくれてゐた...   
中勘助  「銀の匙」 
...大人びた物いいで...   
林芙美子  「泣虫小僧」 
...急に鶴は大人びた顔つきになって...   
久生十蘭  「金狼」 
...御年齢よりはずっと大人びた方なのである...   
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」 
...帝は御年齢の割に大人びた聡明(そうめい)な方であって...   
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」 
...もうそんなに大人びた恋愛などのできるようになったかとかわいくお思われにならないでもなかった...   
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」 
...やさしく大人びた挙措があった...   
山川方夫  「その一年」 
...わりと柄も似合うわ」そんなふうに大人びたことを云った...   
山本周五郎  「桑の木物語」 
...いや風采といい大人びた態度など十も年上に覚えられる...   
吉川英治  「私本太平記」 
...仏心の何のというそんな大人びた情や智でなく...   
吉川英治  「私本太平記」 
...大人びた頷(うなず)きをして...   
吉川英治  「新書太閤記」 
...大人びた豪傑気どりを持っていたものでおざったが...   
吉川英治  「親鸞」 
...例の大人びた高慢顔で...   
吉川英治  「宮本武蔵」 
...大人びた口吻ともなって云った...   
吉川英治  「忘れ残りの記」 
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