...【古老の話 その三】柴大人の威勢というものはその頃は大したもので...
石原莞爾 「戦争史大観」
...投げ棄てる冠であらわれた神はアキグヒの大人の神...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...しかし大人の方ではまた...
薄田泣菫 「茶話」
...愛嬌(あいきょう)も何も無い大人の仕事である...
太宰治 「東京八景」
...僕は大人の苦悩のことは言わない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そこで虚子大人の意見なるものを御參考の爲めに一寸申し上げる○全篇を通じて會話が振つて居らん...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...大人の文学が物語性を失った時...
新美南吉 「童話における物語性の喪失」
...大人の口に伝わって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間抜に背のたかい大人のやうな面をしてゐる団子屋の頓馬(とんま)が...
樋口一葉 「たけくらべ」
...大人の一抱(ひとかかへ)もある...
槇本楠郎 「かぶと虫」
...君は尊大人のおなくなりなすってからは...
三宅花圃 「藪の鶯」
...こっちは大人の世界...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もし大人の女の童女性というような言葉の好みを許すとして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの憤懣と大人の常識への不快さが甦って来るようで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すべてのことが平凡な自分の不名誉をあの方が回復してくれるだろうと頼みにしている」「それはいろんなことを大人のようになさいますが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大人の体験に訓(おし)えられよう...
吉川英治 「大岡越前」
...しかし大人の官兵衛には...
吉川英治 「黒田如水」
...その大人の体としてのうそが仏菩薩の体としてのまこととなるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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