...やっぱり大事をとって...
海野十三 「金属人間」
...私は初めから覚悟をしていたので極めて大事をとって徐々として歩いた...
高浜虚子 「富士登山」
...それでも大事をとって嘉七は駅前の自動車屋を叩き起した...
太宰治 「姥捨」
...簡単にすみそうな物語なら、その場で順々に口で言って片附けてしまうのであるが、発端から大いに面白そうな時には、大事をとって、順々に原稿用紙に書いて廻すことにしている...
太宰治 「ろまん燈籠」
...七十九歳の老武士、大久保彦左ヱ門の勇気と機知で、その場はぶじにすみましたが、このさき、またどんなことがあるかもしれず、大事をとって、陽のたかいうちに、粕壁(かすかべ)の本陣、見川安右ヱ門(みかわやすえもん)に、家光の乗物をつけさせました...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...なるたけ大事をとってくれないと困るよ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...又五郎は大事をとってこう答えた...
山本周五郎 「おれの女房」
...(仕損じては――)となお、大事をとって、彼の隙(すき)をうかがっていると、董卓はひどく肥満しているので、少し長くその体を牀(しょう)に正していると、すぐくたびれてしまうらしい...
吉川英治 「三国志」
...どんな畏(おそ)れと大事をとっているかがわかる...
吉川英治 「私本太平記」
...仲時は大事をとって...
吉川英治 「私本太平記」
...念入りな大事をとって...
吉川英治 「私本太平記」
...幕府も大事をとってか...
吉川英治 「私本太平記」
...大事をとっていた山淵父子も...
吉川英治 「新書太閤記」
...御主君の石橋を叩いて渡る堅実主義が――またここでも大事をとって踏み止まったものだろうということだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...先頃からちと晩秋らしい寒さがつづきましたので、大事をとって、衾(ふすま)をかぶって籠(こも)っておりましたが、きょうあたりは暖(あたた)こうござりますゆえ、起き出そうかと思うていたところでした」「京都は、冬の訪れも早い...
吉川英治 「新書太閤記」
...どっちもまた大事をとって...
吉川英治 「新書太閤記」
...大事をとっていられない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...大事をとって忍び忍び潮明寺の門を出ようとすると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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