...「この中には大事な物が入つてるのです...
薄田泣菫 「茶話」
...大事な物ですから...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...炊事場には大事な物は一切置かないことになっている...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...一ばん大事な物だつたやうです...
豊島与志雄 「ふしぎな池」
...「他に氣の付いたことはないか」「坊つちやんの守袋(まもりぶくろ)が見えませんが――」「それは大事な物でも入つて居たのか」「そんな氣がしてなりません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何でも錨と云うものは大事な物である...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...大事な物を見つけたと思いますが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...誰彼が一番大事な物をあそこここに隠したのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...大事な物を真綿でくるむように呼びかける...
山本周五郎 「季節のない街」
...「これは日本にとっちゃ大事な大事な物ですよ...
横光利一 「欧洲紀行」
...どうしたのさ」「わたし……大事な物を...
吉川英治 「大岡越前」
...「たれか、早くあれを!」「たれか、取って来て」「私のオペラバッグです、あの中には、大事な物ばかり、はいってるんですから」彼女らの指につれて、人々は、眩(まぶ)しそうな眼をみな帆柱の上へやった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...そんな大事な物を船室の外へ置いたのが悪い...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...大事な物には違いありませんが...
吉川英治 「三国志」
...寄手の名越殿へとどける大事な物を持ってるといったッけな...
吉川英治 「私本太平記」
...大事な物まで置き忘れて来たんだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...蜀江織(しょっこうおり)の薄むらさきの鸞帯(らんたい)――つまり大事な物入れとして肌身につけておく腹おび――に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...役署の書類やら大事な物が入っている...
吉川英治 「新・水滸伝」
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