例文・使い方一覧でみる「大上」の意味

...二葉亭の文学というは満身に力瘤（ちからこぶ）を入れて大上段（おおじょうだん）に振りかぶる真剣勝負であって... 二葉亭の文学というは満身に力瘤を入れて大上段に振りかぶる真剣勝負であっての読み方
内田魯庵「二葉亭四迷の一生」

...１大上海（だいシャンハイ）の地下を二百メートル下った地底（ちてい）に... １大上海の地下を二百メートル下った地底にの読み方
海野十三「戦時旅行鞄」

...馬鹿馬鹿しさにテレながら大上段に振りかざしているのを見ると... 馬鹿馬鹿しさにテレながら大上段に振りかざしているのを見るとの読み方
戸坂潤「世界の一環としての日本」

...ばらりと振った采配に、ひらりと変る陣備え、変るが早いか、おててこて、猫に、鳶に、河童の屁、いざ来い、来れっ、と待ち受けたりーいっ」南玉は、顔を赤くし、少し、額に汗を出して、伸び上りながら「謙信公は、これを見て、やああ、奇怪なり、くそ坊主、いで目に物見せてくれん、ついでに、素っ首土産にしょ、と、抜き放ったる業物は、備前の住人、大兼光、三尺八寸二分二厘、真向、上段、大上段、頭の頭上に振りかざし、当るを幸い、右左、前後左右に、前後、細かに切ったが千六本、細かく突いたがところてん... ばらりと振った采配に、ひらりと変る陣備え、変るが早いか、おててこて、猫に、鳶に、河童の屁、いざ来い、来れっ、と待ち受けたりーいっ」南玉は、顔を赤くし、少し、額に汗を出して、伸び上りながら「謙信公は、これを見て、やああ、奇怪なり、くそ坊主、いで目に物見せてくれん、ついでに、素っ首土産にしょ、と、抜き放ったる業物は、備前の住人、大兼光、三尺八寸二分二厘、真向、上段、大上段、頭の頭上に振りかざし、当るを幸い、右左、前後左右に、前後、細かに切ったが千六本、細かく突いたがところてんの読み方
直木三十五「南国太平記」

...少し大上段の話になったが... 少し大上段の話になったがの読み方
中谷宇吉郎「科学と国境」

...それへ直れ」大柄の一人は早くも入口を塞（ふさ）いで大上段に振り冠り... それへ直れ」大柄の一人は早くも入口を塞いで大上段に振り冠りの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...大上段に大刀を振り上げて待ち構えている辻斬（つじぎり）の前へ... 大上段に大刀を振り上げて待ち構えている辻斬の前への読み方
正岡容「寄席」

...ことことと行く汽車のはて温石いしの萱山の上にひとつの松ありてあるいは雷にうたれしや三角標にまがへりと大上段に真鍮の棒をかざしてさまよへりごみのごとくにあきつとぶ高圧線のま下にて秋をさびしき白服の酒くせあしき土木技手いましも汽車を避け了へてこなたへ来るといまははた急ぎガラスを入りにけり... ことことと行く汽車のはて温石いしの萱山の上にひとつの松ありてあるいは雷にうたれしや三角標にまがへりと大上段に真鍮の棒をかざしてさまよへりごみのごとくにあきつとぶ高圧線のま下にて秋をさびしき白服の酒くせあしき土木技手いましも汽車を避け了へてこなたへ来るといまははた急ぎガラスを入りにけりの読み方
宮沢賢治「駅長」

...二百俵を大上土とするというのである... 二百俵を大上土とするというのであるの読み方
森鴎外「渋江抽斎」

...土地の人は彼を大上（おほかみ）と云ひ... 土地の人は彼を大上と云ひの読み方
森鴎外「壽阿彌の手紙」

...堂は大上の檀那（だんな）と呼ばれてゐた... 堂は大上の檀那と呼ばれてゐたの読み方
森鴎外「壽阿彌の手紙」

...ゆくぞッ」空に白い剣の虹――ひゅッと来れば受けきれますまい！　あなやというまもありません――大上段から真ッ向です...
吉川英治「江戸三国志」

...玄蕃の大上段の手元へジリジリと詰めて行った... 玄蕃の大上段の手元へジリジリと詰めて行ったの読み方
吉川英治「剣難女難」

...大上段にふりかぶった高島十太夫の眉間を狙って稽古（たんぽ）槍をつけた... 大上段にふりかぶった高島十太夫の眉間を狙って稽古槍をつけたの読み方
吉川英治「剣難女難」

...再び大上段から新九郎の肩口へビシリと拝み打ちに来たのを... 再び大上段から新九郎の肩口へビシリと拝み打ちに来たのをの読み方
吉川英治「剣難女難」

...「おおッ！」大上段... 「おおッ！」大上段の読み方
吉川英治「剣難女難」

...大上段にふりかぶっていた... 大上段にふりかぶっていたの読み方
吉川英治「剣の四君子」

...そら商売と大上段から貰ったに違いない... そら商売と大上段から貰ったに違いないの読み方
吉川英治「随筆　宮本武蔵」

「大上」の読みかた

「大上」の書き方・書き順