...――」「それだけわかっていれば大丈夫だ...
芥川龍之介 「一夕話」
...フランスにはいりさえすればまず大丈夫だということは...
大杉栄 「日本脱出記」
...大丈夫だよ」許すも許さないもない……と言いかけた俺に...
高見順 「いやな感じ」
...大丈夫だね? 安心していいね? 僕は...
太宰治 「新ハムレット」
...「なに、大丈夫だよ...
塚原健二郎 「海からきた卵」
...太陽は大丈夫だったんだなあ」と史郎がいい...
永井隆 「長崎の鐘」
...早く隠して下さいよう」「ここへ来れば大丈夫だよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「だからおれは、あいつを外してしまって、その代りにこの環(かん)を首へはめて、細引で松の枝へ吊(つる)しておいて仕事にかかりてえと思うのだ」「けれども、あのくらいの犬だから、細引じゃあむずかしかろうと思われるぜ」「ナーニ、大丈夫だ、こいつを二重にして引括(ひっくく)れば何のことはあるものか」「じゃあ、そういうことにしよう、いちばん先に口環(くちわ)をはめるんだな、口環を」用意して来た革製の口環を取って二人が、やがてムク犬の方へ近寄りますと、今まで伏していたムク犬がこの時に立ち上りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「三千代さんは淋(さむ)しいだろう」「なに大丈夫だ...
夏目漱石 「それから」
...「大丈夫だよ、吠える犬は噛み付かない」「ヘエ――」「その上、途中は二十人もの眼で見張らせたんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...食ふものも大丈夫だらう...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...『大丈夫だ、勇敢なペガッサス!』とビレラフォンは叫びました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...」さう云ふ妻の言葉を彼は、幾度も/\空に思ひ返しては、「大丈夫だ、他易いことだ...
牧野信一 「F村での春」
...そして今度は大丈夫だと叫んで...
牧野信一 「舞踏会余話」
...「気をつけてください」と与平が泣き声で叫んだ、「むやみにどけると却って石が崩れちまう、梃子(てこ)を入れましょう」「ぶしゅう」と伝七が喉(のど)にからまった声で、石と石の隙間から呼びかけた、「返辞をしてくれ、大丈夫か、生きているか」「あー」と用心ぶかく栄二が答えた、「大丈夫だ、ゆっくりやってくれ」「もうすぐだからな、頑張れよ」あげ潮のことを云おうとして、栄二は口をつぐんだ...
山本周五郎 「さぶ」
...「大丈夫だよ」と彼は云った...
山本周五郎 「へちまの木」
...それじゃもう一回注射して来るからな……録音器は大丈夫だろうな」「ええ...
夢野久作 「人間レコード」
...彼はもうこれならこのまま明旦二人が別れて行こうとも絶対に大丈夫だと思った...
横光利一 「旅愁」
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