...大の男二人は悠々(ゆうゆう)としてその葛籠を背負って裏手から姿を消す...
中里介山 「大菩薩峠」
...その独流の杖槍――穂のすげてない――は電光の如く、裸松のいずれの部分を突いたかわからないが、大の男の裸松が、物凄(ものすご)い声を出して後ろへひっくり返りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...大の男が堪(たま)らなくなって...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の二三歩先を行つてる二人の大の男も私と同じくらゐ歩いては荷物を下して息をついてゐた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...「親分ッ」「何というざまだ」「口惜(くや)しいよ」「口惜しくたって、泣く奴があるものか、大の男が――、娘を見失ったろう」平次に図星を指されたのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三輪の親分に笑われるばかりだ――」「それじゃ親分」「勘兵衛を殺したのは大の男さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私の手では大の男を高い梅の枝から下ろすわけにも行かず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...番頭の徳三郎は通ひで、朴念仁(ぼくねんじん)で何んの役にも立たず、現に、もう一人の若い手代の宗吉といふのは、下男のやうに働かされてゐますが、あれは何んでも親の借金の代りに、子供の頃一生奉公の約束で引取られた男ですつてね」「今頃、そんなことが出來るのか」その頃はまだ、人間が物よりも安かつた時代で、若い娘が賣買されたばかりでなく、男の子も――どうかすると、大の男までが、賣買の目的物になることもあつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二十八にもなる大の男が金釘流を貼り出されて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死んでいるのは大の男の兵二郎がただ一人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五六人の大の男が束になって扉(ドア)に身体(からだ)を叩き付けました...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...勢ひに乘りて驅け出す時には大の男二人がゝりにても六つかしき時の有ける...
樋口一葉 「うつせみ」
...大の男が二人がかりでやっとだったとのこと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...色の黒き大の男が節(ふし)くれ立ちたるその指に金の指輪はちと不似合いと自分も心に知りながら...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...相手は大の男が三人で...
宮原晃一郎 「ラマ塔の秘密」
...人を數人も斬つた事のある大の男が...
三好十郎 「肌の匂い」
...隣の部屋に大の男の...
森鴎外 「金貨」
...大の男が四天にかつぎ...
吉川英治 「江戸三国志」
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