...大きい爐が切つてあつて...
石川啄木 「葉書」
...兎も角何か大きな物を持って門を出た人はないでしょうか」「大きなものといってもせいぜい折(おり)かばん位のものです」書生は不思議相に答えた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...大きなる歎(なげき)一つしたまひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...それは黒い鱗(うろこ)のぎらぎらとしている大きな蛇で...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...かの夜叉が赤い大きな口を見せて追っかけてくるところであった...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...大きな木の根本に隠れました...
豊島与志雄 「お山の爺さん」
...彼女はちらと大きな瞬きをして...
豊島与志雄 「反抗」
...髪を大きな束髪に結っていた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...「一手元締めは大きいからのう...
中里介山 「大菩薩峠」
...このくらい大きな洞窟が無ければなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...そしてシュピネル氏が大きな足を爪立てながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...南縁の前に大きい青桐...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...始めよりはずっと大きな盃の数を重ねるのを見て驚いたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのままに大きくなって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...大きな処を身体(からだ)から切り離されると...
夢野久作 「一足お先に」
...大きな野望を期しているもののよう...
吉川英治 「新書太閤記」
...掌(て)の大きい者は大きく生れたが得(とく)というもの...
吉川英治 「新書太閤記」
...むきむきに枝の伸びつつ先垂りてならびそびゆる老松が群風の音こもりてふかき松原の老木の松は此處に群れ生(お)ふ横さまにならびそびゆる直幹の老松が枝は片なびきせり張り渡す根あがり松の大きなる老いぬる松は低く茂れり松原の茂みゆ見れば松が枝に木がくり見えて高き富士が嶺末とほくけぶりわたれる長濱を漕ぎ出づる舟のひとつありけり...
若山牧水 「樹木とその葉」
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