...お宮じゅうの者はふいをくって大あわてにあわて騒(さわ)ぎました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...ペテロは大あわてにあわて...
太宰治 「駈込み訴え」
...甲斐ない命の捨てどころを大あわてにあわてて捜しまわっているというような傾向が...
太宰治 「花燭」
...ふたりの婆さんが大あわてのていで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「嫁入り支度」
...馬子が大あわてにあわてて...
中里介山 「大菩薩峠」
...大あわてに灯りを入れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれは?」「兄の潮田春樹君だ」大あわてで自動車から飛降りて...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...大あわてに狼狽(あわ)てたすえ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...大あわてに階段を駆けおりて客間へとびこむと...
久生十蘭 「だいこん」
...あれもこれもこんがらかってフロックの上へまたモンタントを着こんだりして大あわてにあわてる...
久生十蘭 「だいこん」
...大あわてで掴むところだ...
火野葦平 「花と龍」
...街の店は、大あわてで、大戸を下したり、ガラス窓をしめたりした...
火野葦平 「花と龍」
...自動車の予約がなかったら大あわてのところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きょうは、可笑しかったの、朝時間がなくて、大あわてで、帯をおタイコなんかにむすんでいるひまがなかったものだから、小さい帯しめて羽織着て出たら、まア、暑かったこと! 夏なのね、セルを着ている人が何人かありました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...河村のおばさんが大あわてで入って来て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お母さんは大あわてにあわてて...
村山籌子 「お鍋 と おやかん と フライパン の けんくわ」
...としよりお家(うち)は大あわて...
村山籌子 「トントンピーピ」
...大あわてに島後(どうご)の船手を編成して海上を追ッかけ出したときからして...
吉川英治 「私本太平記」
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