...この夥しい蠅の一群が飛びこんで来たのだ...
海野十三 「蠅」
...さういふところには魚の子共が非常に夥しい大群を成して集つてをる...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...あの夥しい血のりはどこから取ったものだろう...
江戸川乱歩 「鬼」
...何処から湧き出づるのか夥しい濁水が...
大阪圭吉 「坑鬼」
...改札口へ登つて行く階段だか斜面だかには夥しい人の群が押しかけてゐる...
寺田寅彦 「伊香保」
...この夥しい人類が...
中里介山 「大菩薩峠」
...皮の儘で熬つた栗は堅いこと夥しい...
長塚節 「痍のあと」
...謡曲の「草紙洗」は唯一の探偵物語であるが浄瑠璃には非常に夥しい...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...しがない讀書子を惱ますこと夥しい...
羽田亨 「聚樂廻り」
...その後に夥しい数の猫の大群が続いているという内容だった...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...しかしこの千五百の生霊と夥しい財物を犠牲にして得た人類の教訓は...
牧逸馬 「運命のSOS」
...殆ど友達などとも手紙のやりとりなどはしないらしく(夥しい悪筆である為か)彼は若い娘といふと凝つた封筒や紙箋を想ふのであつたが...
牧野信一 「小川の流れ」
...稀の読書が又いちいち胸を感激させること夥しい...
牧野信一 「五月のはじめ」
...テニソン――種類は夥しい...
牧野信一 「日本橋」
...何の加減かその朝はまた莫迦に夥しい鴎の群だつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...その夥しい車はどこへ向って散って行くのか分らない...
横光利一 「欧洲紀行」
...夥しい数のマッチが散乱し...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...夥しい数の針のような尖塔が集簇し...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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