...それに続いて夥しい人数が...
中里介山 「大菩薩峠」
...一方には夥しい提灯をかざして来る事の体(てい)というものが...
中里介山 「大菩薩峠」
...夥しい小竜大蛇がうようよと火の中に鎌首をもたげているのみではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...棕櫚の木の更に夥しく茂った間に泥土の家が建っていて...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...「あッ」床の上は夥しい血汐...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...下手人は夥しい血を浴びたことになるでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんなに夥しい麻布や羅紗(らしゃ)や...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...他所(よそ)の国々へ押し渡つて夥しい財宝を掠め取つてゐた時代でな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...夥しく胸をときめかした...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...夥しい悪臭を放つ鳥の糞なのだ...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...天気さへ好ければ此間うちから引き続いて競馬会が催されてゐるのだが、今日は競馬の他に何か盛大な祭りが挙げられるのだらう、夥しい人出だ...
牧野信一 「村のストア派」
...夥しくテンポの鈍い注意深さに囚はれてゐる見たいであつたが...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...火曜日の朝ごとに各の身分に応じ隊伍を編み泉水に赴(おもむ)き各その定めの場について夥しく快げにかつ徐(しず)かにその膀胱(ぼうこう)を空(あ)くる...
南方熊楠 「十二支考」
...言語に絶して夥しきを...
南方熊楠 「十二支考」
...あの夥しい女の数のなかに思い浮ばなかった...
「今朝の雪」
...その白い手は夥しく震えているのが私の方からも見えた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...大きな花弁(はなびら)の形に結(ゆ)い上げられた夥しい髪毛(かみのけ)が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...正面の仏壇の夥しい累々とした位牌だった...
若杉鳥子 「旧師の家」
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