...いわゆる真の不思議と称すべき事項も夥多(かた)あれば...
井上円了 「おばけの正体」
...そのほかわれわれイギリス国民を困らせることが実に夥(おびただ)しいのです...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...二十歳より二十四五歳前後のいわゆる中年者の口を求める者の数多いことは実に夥しい...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...荷役の曳いて行く車の音が夥たゞしくあたりに反響する...
田山録弥 「海をわたる」
...二三歩先きに歩いてゐたかをるがキヤツと言つて夥しく聲を立てた...
田山花袋 「道綱の母」
...社前に夥しく髪の毛が下っていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...かなり夥(おびただ)しいガラクタで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...眞夜中といふのに夥(おびたゞ)しい灯が動いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夥(おびたゞ)しいガラクタ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夥しくテンポの鈍い注意深さに囚はれてゐる見たいであつたが...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...次に一角獣現じ国を荒らすこと夥(おびただ)しく国王また縫工してこれを平らげしむ...
南方熊楠 「十二支考」
...自分達は事実に於て夥しい足音と共に飲んでいるのだと感じ...
「一本の花」
...空閨(くうけい)に泣いていた夥(おびただ)しい宮女たちから受けた感化かも知れないが」「……ですけども...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...夥(おびただ)しい軍需を...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかも夥(おびただ)しい数は...
吉川英治 「新書太閤記」
...などから相次いで渡って来た夥(おびただ)しいばてれん達がその媒介者であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...武器だけは夥(おびただ)しく残っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...瀧は夥しく増水してゐるのだ相だ...
若山牧水 「熊野奈智山」
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